020話 金塊と謎の物体(ご令嬢は見た)
「モダム殿 これは何なのじゃ?」
所狭しと転がってる金塊 恐らくだが4000万にはなるだろう
そして極めつけが謎の鉄の固まり…形状から武器では無いようだ
それらを部屋に溢れさせたであろうモダムは太平楽に鼾をかいていた
仕来たりの為に婚姻する為に占い師に占って貰った相手
モダムは飛んでもない人物だった
人間一人が稼ぎ出す富は限られている
一千万も稼ぐ人など商会でも持ってないと無理な話だ
精々が日々の暮らしで目減りするのが落ちである
まぁ例外は有るが…少なくとも年下に見える
この男が持っていて良いような金塊では無いだろう…
それともモダムは一流の冒険者で金を集める習性を持つドラゴンでも倒したのだろうか?
それならば まだ納得は…余り納得は出来ないが
無理矢理にでも納得は出来る
ただ金塊の上に乗っかっている馬車で使う車輪を鉄で繋いだような物体が何か分からない
恐らく車輪が有るから乗り物なのだろう
部屋内に乗り物を入れるのは どうかと思うけど…
その車輪も普通なら木で出来ている
これは鉄で出来ているのだ その上鉄以外に黒くてよく分からない物質が付いている
見れば見る程 考えれば考える程不可解だ
そして 其を出したであろうモダムの眠りが深いのか
揺すっても中々目覚めぬ…
妾も朝は弱くて いつもクレアにお小言をされる程起きないが
更に上をいってる御仁だ…寝顔はかわ…イヤイヤ…
昨日モダム殿は身の回りの品は殆ど持って無かった
少なくとも これ程の金塊を持っていれば手荷物になっていたであろう そういう状態じゃなかった
恐らくアイテムボックスのギフトを持っているのだろう
稀有なギフトでは有るが…珍しい程度だ
まぁ人のギフトの詮索はマナー違反だ そこはスルーしておく
ただ…この鉄の物体が気になってしょうがない
えーいまだ起きぬのか 叩いて起こしてやろうか




