016話 マドリッド家
お高そうな装飾品が陳列されている
なんか動いたら ふとした拍子に壊してしまいそうだ
ガッチガチに体が固まってる…
メイドさんのループに耐えきれずマドリッド家にお呼ばれさらてます…早く帰りたいです…
こういう時って時間が遅く感じられるんだよな
御当主様が早く現れて さっさと要件だけ伝えるか
執事辺りに二束三文位の金を出されて
さっさとお暇させて欲しいな
等と 気楽な事を考えてたら
ドアが開きロリっ子が入ってきた
「先日は失礼した妾がマドリッド家当主ライムである」
えっ…ロリっ子が当主…アレ?俺が危機を救った?
意味がわからん… 何かおちょくられているのか?
「え…えーと…全く意味が解らないのですが…」
平らな胸を付きだしながら後ろに反り返るロリっ子…
これぞロリっ子のテンプレな姿だよなぁ
「我マドリッド家は今や赤貧に喘いでおってな」
「お嬢様!」
「良いクレア…」
居たんだメイドさん…クレアって名前なんだ…
「この貧困を打破するには 先日にあの場所で騒ぎを起こし
その騒ぎを収めし者を頼れとお告げが出たのじゃ」
…知らんがな…大体こんな豪華な調度品を持ってて貧困って…
「俺…私はただメイドさん…クレアさんか…の手助けをしただけでせよ 大体ただの旅行者でしかないですよ」
「いや…そなたこそマドリッド家の救世主だ もし対価が必要ならば妾を差しだす覚悟をしておる」
イヤイヤ…お子さまを貰っても…
「何やら失礼な事を考えておらぬか?」
「いえ…滅相もない」
「妾が対価だと不服なのか?」
涙目になるライム…ちゃん もう『ちゃん』付けでいいや
気丈から儚さ…うーん卑怯だ
「私はその日一日なんとか過ごせる位の稼ぎが出来る位の男です 」
「我マドリッ…妾にはもうそなたしか頼れないのじゃ」
断って逃げれば寝覚めが悪いんだろうな
でも…借金の金額を聞くと…逃げれないだろうな…
「ライム様…」
追い討ちをかけてくるライムさん…
「現状幾らの借金なんですか?」
馬鹿…聞いちまいやがった…でも この雰囲気だと逃げれない…
途端にパアアッて擬音が聞こえてくろ程にこやかなお顔になるライムちゃん
「三百万円じゃ」
へ…
「三百万ですか?」
「うむ」
「本当に?」
「うむ」
「三千万じゃなく?」
「なっ…」
何故か冷や汗をかいてるライム
「三千万ですライム様…」
クレアさんご訂正してきた…
そうだよな三百万なら この部屋にある調度品を売るだけで
返せそうだ
「わ…妾とした事が桁を間違えてしもうた」
しかし三千万か…普通に暮らして20万も有れば暮らしていける
この世界で三千万を稼ぐには飲まず食わずで働いても15年は掛かる 爪の先に火を灯して20年かかるな…
「少し考えさせて貰えませんか?」




