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第七話~ジン~

 ジンと言い争いをした数日後、龍はジンを探していた。

 ほまれがジンを呼んでいたのだ。

 龍は目についた部屋のドアを片っぱしから開けていく。けれど、ジンはなかなか見つからない。

「どこだろう………?」

 龍は廊下の真ん中で呟く。いつの間にか、知らないところまできてしまった。目の前には、まだ開けていないドアがある。

「ここかな?」

 龍はドアを開けた。部屋に入って少し進むと、ジンが立っている。

 彼の前には、円柱の形をした巨大な水槽のようなものがあった。中には、緑色の液体がなみなみと入っている。

 ジンは振り向かずに言った。

「なんの用だ」

 龍は水槽を見上げながら答える。

「市村さんが呼んでるんだ」

「そうか」

 ジンは短く返す。

 龍が尋ねた。

「これはなんの水槽?」

「これか」

 ジンはほんの少し眉を寄せる。

「これは………」

 そして龍を振り返り、言った。

「………俺をつくったものだ」

次回は、ジンの過去です。

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