私の交友関係、気になるんだ?
一度自宅に戻って、夕方に再度集合することになったユウタ。
そして、昼寝をたっぷりしたあと、いつものコンビニで待ち合わせる。
◯登場人物
優太
高校二年生 帰宅部
読書、ゲームが趣味
陽真理
高校二年生 怪談倶楽部
ユウタの幼馴染、明るく友達が多い
盛大に昼寝をした後、ヒマリと待ち合わせをしたコンビニにゆるゆると向かう。
——ピロリロリロ ピロリロリロ
夕方とか夜は、なんか穏やかな音楽に変わってくれたらいいのにな。疲れを癒やすみたいな。
ヒマリはコンビニの中で待っていた。
「ユウちゃん寝起きでしょ? 目がまだ寝てるよ〜」
いや、仕方ないだろ。だいたい目を覚ます時は、顔を三回洗って目を覚ますんだけど、さっきはしていなかった。
「この眠たい目は生まれつきなんです〜。そういや、今からの集まりって、合計何人くらい集まるの?」
僕は思っていたことをヒマリに聞いた。
「え、私も知らないよ、人数なんて。まぁでも顧問の伊坂っちでしょ? んでステップスのメンバーがレイカと、マイと、ソウタくんでしょ。あとは吹奏楽部の何人かとそのお友達とかだから十人から二十人の間くらいじゃないかな? そんな大人数じゃないと思う」
まぁそうだよね。てかやっぱその怪談倶楽部、廃部寸前だったんだろうな。幽霊部員のヒマリ入れて四人だなんて。
「まぁそんなもんだろね。ヒマリって凄く交友関係広いイメージなんだけど、吹奏楽部には友達はいないの?」
ヒマリはふと考えるような顔をした。
「吹奏楽部のメンバーって三年生が多いのよね。んで二年はあまりいなくて、新入部員が多かったような? だからなんとなく顔は見たことあるっていう子はいるかもだけど交流は少ないかも。ユウちゃん、私の交友関係、気になるんだ?」
ちょうど二年が少ないんだな吹奏楽部。じゃあ三年が引退したらそのあとの部を支える部員が新入部員だけになるわけだ。まぁ元々廃部寸前の怪談倶楽部よりはマシなんだろうけど。
「いや、気になるっていうか、ヒマリの知り合いが多いんならその方が気楽だなと思ったから」
「相変わらずの人見知りですね〜、ユウちゃんは。それよりオヤツ選ぼうよ」
人見知り、とは違うような気はする。そもそも興味が湧かないという感じかな。別に完全な無関心というわけじゃないんだけどね。
というわけで、オヤツを適当に選んで無糖のアイスティーと共に買った。決めているわけじゃないんだけど、コーヒーはホットの無糖。紅茶はアイスの無糖を好んで飲む。
時間ギリギリにならないように、コンビニから学校へと二人で向かった。
「そうそう、その納涼祭って、話をする順番とか、一人あたりの持ち時間とか、そういうのは決まってるのかな?」
日にちと時間しか聞いていなかったから、一応聞いてみる。
「そんなの知るわけないじゃない。ユウちゃんも知ってると思うけど、私、幽霊部員だよ? 怪談倶楽部なだけに」
絶対そのうち言うと思った。早めに言ってくれて助かったよ。優しくスルーをしておく。
「まぁそんなガチガチでするもんでもないと思うしね。それなのにトーク中はオヤツ禁止なのはなんでだろうね?」
「んー、わかんない。あ、全然関係ないんだけどね、昨日の夜にママと話してたんだけどね」
ホントに全然関係ない。
「ママが若い頃、ユウちゃんのパパのことちょっと好きだったらしいよ〜。なんだか青春だよね」
自分の親の青春話をいきなりほりこまないでほしい。まぁ……僕の両親とヒマリの両親は結婚前から交流あったらしいから、そういうこともあるんだろうな。
そんな話をしているうちに、学校に着いた。
今更だけども、夜の学校って、なんだか気味悪いよね。
「ヒマリ〜! こっちだよ〜」
まだ完全に日が沈み切っていない薄暗がりの中、学校の入り口あたりで二人の女子がヒマリに手を振っている。たぶん、怪談倶楽部の部員だろう。なんとなく教室で見たこともある顔のような気がする。
「他のみんなは? もう部屋に集まってるのかな?」
「うんうん、ソウタは伊坂っちと準備してると思う。吹奏楽部の人達も集まってるんじゃないかな〜?」
同じ部員なのに準備は男任せ……なかなか出来たお嬢様達だな。ちなみに伊坂っちと言われている伊坂先生は男の先生だ。怪談倶楽部と吹奏楽部の顧問をしていたと思う。
三階の視聴覚室に階段を使って上がる。途中二階の部屋に明かりが付いていたが、たぶん職員室だろう。
「夜の学校って、なんだかそれだけで雰囲気あるよね……もうすでに怖いんだけど」
レイカかマイかどっちかの子が呟く。
三階奥にある視聴覚室の扉を開いた。
合同納涼祭の始まりだ。
コンビニでオヤツも仕入れ、準備万端で学校に向かう二人。
学校の入り口でヒマリの友達二人と合流し、いざ納涼祭へ。




