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どこからか聞こえてくる音  作者: くろくまくん
第六章 お盆の夏祭り

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祭りのあと、家族との会話

お祭りを楽しむユウタとヒマリ。


そして、同じく祭りを楽しむ大伯父と祖父も合流した。



◯登場人物


優太ゆうた

高校二年生 帰宅部

読書、ゲームが趣味


陽真理ひまり

高校二年生 怪談倶楽部

ユウタの幼馴染、明るく友達が多い


ユウタの父 しん

45歳


ユウタの母 紗弥さや

45歳


ユウタの大伯父、修二しゅうじ

69歳 IT会社の会長 破天荒


ユウタの祖父 さとし

67歳 酒好き

「ユウタ〜〜!! 何いちゃついてやがるんだ、この野郎!!」


 なんとなく、現れるような予感はしていたけど、最悪のタイミングだ。


 余計二兄弟みたいな二人がやってきた。まぁでも、助かったと言えば助かったのかな。僕もどうしたらいいか困ってたから。


「……いちゃついてないですよ。シュウジ伯父さん、お祖父ちゃん。もういい感じで飲んでるんですか?」


 ヒマリは僕の肩から頭をあげ、ちょっぴりむくれている気がする。


「いい感じも何も、まだまだこれからだ〜!!」


 まだまだこれからなら勝手にやっていてほしいけど。


「ユウタくん、シンくんとサヤ達のこと見たかな? さっきから探してるんだけど、四人とも居なくてね〜」


 これはお祖父ちゃん。


「そうなんですね。じゃあ僕達も探してみますよ。でも、たまには同世代でゆっくり遊びたいのもあるんじゃないですか?」


 これはなんとなく僕が思っただけなんだけどね。


「わははっ、確かにそうかもな。あいつら若い時も四人でよくつるんでたわ、そういえば」


 ヒマリの言うようにみんな仲良しなんだな。


「もぉ、シュウジ伯父さんもユウちゃんのお祖父ちゃんも早くどっか行ってよ〜! せっかく二人でゆっくりしてたのに〜」


「こう見るとヒマリちゃんはお母さんにそっくりだね〜。そうそう、お母さんはね、昔は魔性の女なんて言われてたくらいだったんだよ〜」


 と、お祖父ちゃん。いやいや、実の娘に母親が魔性の女だのと言うことじゃないだろ。


「へぇ〜、そうなんだ〜」


 そりゃヒマリの返事もそうなる。


「じゃあ僕達は向こうの方に行ってますね。よかったら座ってゆっくりしててください」


 僕は二人を無理やり椅子に座らせて、ヒマリの手をひいてその場を離れた。


「年寄りの酔っぱらいって嫌だね〜。ユウちゃんは大人になっても伯父さん達みたいにはならないでね」


 まぁまぁ本心からヒマリは言ってると思う。


「大丈夫だよ、あの二人を教訓にしておくよ」



◇ ◇ ◇



 結局あのあと親達と合流して、お互いの仕事もあるということでお開きにすることにした。


「ユウちゃん、また次の合同納涼祭の時にね。待ち合わせ連絡するね」


 ヒマリと手を振って別れた。


 自宅までの帰り道、父親が口を開く。


「ごめんね、ユウタとヒマリちゃん二人だけにしてしまって。お祭りは楽しめたかい?」


 父親はお酒は飲んでいなかったようだ。隣の母親はほんのり顔が赤くなっている。


「うん、うん。全然大丈夫だよ。ヒマリと出店でいっぱい食べた」


「たまにはこうやって身内だけで集まって過ごすのも楽しいよね〜」


 やはり、母親はちょっぴり酔っていた。


「そうそう、父さんの両親って僕が生まれるずっと前に亡くなったって言ってたけど、このお盆で帰ってきてたのかな?」


 父親は表情を変えることもなく、優しい顔のまま僕の方を見た。


「あぁ、そうだね。父さんは合わなかったけど、きっと帰ってお祭りの雰囲気を楽しんでいたかもしれない」


 なんでもないことのように普通に答えた。 そういえば、父親は僕がどんな大人になってくれたら、って思ってるんだろう。何か期待とかしてたりするんだろうか。


「ヒマリとさっき話しててさ。四人とも仲良しだね、って。そのうち僕とヒマリも同じようになるのかな、って言ってたんだ」


 父親は少しだけ目を細めて、でも何も言わずにいた。


「ユウちゃんは、ヒマリちゃんとお似合いだとママは思うよ〜。ユウちゃんは大人しいからヒマリちゃんみたいにしっかり者の奥さんがきっと合ってるわ! ママとパパみたいにね〜」


 代わりに母親が答えた。


「僕ってそんなにヒマリの尻に敷かれそうな感じかな」


 父親は少しだけ笑った。そして、僕にだけ聞こえる小声で僕に耳打ちする。


「あのねユウタ、女の人の尻に敷かれてるくらいが男女関係は上手くいくことが多いよ。ここだけの話な」


「シンくん、何か私に聞かれたら困るようなこと言ってるんじゃないでしょうね〜! ユウちゃんに悪いこと教えちゃダメよ〜!」


 やはり、母親は少し飲みすぎたようだ。



◇ ◇ ◇



 祭りが終わり、そして、第四回合同納涼祭の日になった。


 もう八月も半ば、あっという間に夏休みが終わる。


 夏休みに入る前にヒマリが言ってたけど、ステップス倶楽部のイベントに誘われてなかったら、ホントに僕は何もしてなかったかもしれない。


 そうそう、ようやく顧問の伊坂先生が体調治ったので復帰するらしい。


 大伯父の出番も終わりと思ったんだけど、結局最後まで見届けたいからということで参加はするようだ。まぁ……いいんだけどね。


 そして、今回の合同納涼祭は前回の廃寺ではなく、元通り学校へと舞台を移す。


 今度は、学校の音楽室でやるそうだ。

 

お祭りが終わり、


第四回となる合同納涼祭の日が来た。


次の舞台は、学校の音楽室……??

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― 新着の感想 ―
ひょっとしてヒマリのお母さんはユキちゃん? (´・ω・`) ハートとの世界の繋がりも要所に感じられて楽しいです。 (*ノ・ω・)ノ♫
楽しくて、少しドキドキするお祭りも終わり、再び怪談パートになるのですね。このあと、恋愛的にも進展があるのでしょうか。 次もとても楽しみです。
「余計二兄弟」がツボに入ってますwww いや、ほんとに余計なんですよねwww せっかくユウタとヒマリが二人でゆっくりしてたのに、絶妙なタイミングで乱入してくる大伯父とお祖父ちゃん(笑) とはいえ、幽…
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