5話「軽すぎる・・・」
学校に向かう俺。
よく考えると記憶を失ってから学校に行くのは三回目か俺はどのくらい学校に行っていたのだろう…
まぁ何も情報がないから、想像ならいくらでもできるな…
もしかしたら不登校だったのかもしれない…
考えるだけ無駄か…
一回目の登校で初めての友達ができて…
二回目にして初めての友達を失った訳か…
やろうと思えば亮一を助けられた。
「後悔か…」
「神様」
「人間は面倒だな。物事をもっと合理的に考えれないのか。お前がそんな事考えたって命は返らない、いや、帰らない。」
「知ってるよ、しかし俺らはお前程、万能でもないし、意味が無い事に意味を持たせる。無意味かそうでないかは、自分で決める。」
言ってはいたが、心に俺はいなかった、もしかしたら記憶をなくす前の俺が言ってるのかもな…
「やけに、かっこいい事言うじゃないか、俺が人間にさっきみたいな事を言うと、「人間だから仕方ない」としか言わなかったが…」
「一緒の事だろ、人間がどう言う物か、理解しているかしていないかの差だ。」
しかし、その理解が正解なのか、なんて誰にもわからないがな。
「小さな差であり、大きな差でもあるな。」
「…うん」
校門を過ぎると後ろから、
「おはよ」
真宵か…
おはよ。
…
…
っあ、神との会話に慣れて喋るのを忘れた。
「おはよ。」
「なんだかぎこちない挨拶だね。」
「考え事しててな。」
すると言ったが神が
「お前は、凄いな!無表情で嘘がつけるのか。しかしそれはポーカーフェイスではないからな。ポーカーフェイスとは…」
「黙ってろ、二人相手は難しい!」
俺は聖徳太子か!
すると真宵が、
「そう言えば、これ亮一のお母さんがたろうちゃんにだって。」
それは、無印のオイルライターだった。
「なんで俺に?」
「亮一さぁ学校に隠れてタバコ吸ってたじゃん?その時使ってたライター…なんかお母さんが持っていてもなんか不思議だからって…」
不思議って…
形見って奴か…
「まぁ持っとくは。」
教室に入ってから真宵が…
「最近の、たろうちゃん、おかしいよね。」
と言ってきた。
「そうか?考え事が多いからな。」
そう言ってはぐらかすしかなかった。
しかし、やはり学校に来ることがおかしいのかな…
不登校だったなんて…
「彼女は死ぬなぁ…」
「え?」
思わず出てしまった声に教室の何人かがこちらを見てまた違う方を向く。
「彼女って真宵の事か?」
「あぁ…」
「そんな簡単に…」
「人間の命は軽いって言ったろ。」
まためんどくさい事になって来た…
続く…




