33話「回想肆「最後の俺。」」
「それで神様が現れたら、ある言葉を言って欲しい。」
…
数秒後…
「ってのが、初めの記憶ね。」
生乃が言ったが、全く意味がわからなかった…
「っえ?どう言う事?」
生乃は少し笑みを浮かべながら言う。
「まぁ…なにから説明したらいいのか…お前の今の主観じゃ連続した感覚だろうが…」
その微笑を浮かべたまま、顎に手を当てる。
「…俺らは賭けをしていたんだよ。お前が此処の空間に来て、神様をお前の中に入らず、違う物に入れさせ、本を持ってくることができていれば俺らの勝ち。此処に来なければ神様の勝ちだ。まぁ此処に来た時点で俺らの勝ちなんだよ。」
まぁこの話が真実かどうかなんて、解らないから何とも言えないな…
「まぁ真実だなんて思ってもらっても、思わなくたっても、構わんよ。」
?
「なんでそうなる?」
俺が生乃なら、俺への信用を一番に優先する。
なんかどっかの保険会社のキャッチフレーズみたいだが…俺に信用させないと、いちいち神社に本を持って黒猫を連れて行ったりしない。
俺の考えを知っても知らなくても口を開いたであろう生乃が話し始める。
「この話は、お前には、終わったあとに見せるからな。さっきも言った通り「それで神様が現れたら、ある言葉を言って欲しい。」までが、初めに見せる記憶で、今までと今からも最後に全てが終わってから見せるものだ。」
なるほど、
記憶の忘却の操作を出来るなら、
記憶の想起も操作出来るのか。
「俺らが負けたらお前は捨てられてたよ。」
捨てられるって…
「捨てられるって…死ぬってことか?」
気付いた頃には緩い笑顔が、少し締まった顔を頷かせ口を開く。
「お前が死んだら、この世からオリジナルキャラがいなくなる。」
なん…だと…
「って…何がダメなんだ?」
頭には自信があったが正直わからない…
頭に自信があるって正直頭のいいやつの発言ではないな…
「やつはオリジナルキャラがいなくなったら、この地球をっと言うよりは、この宇宙に愛想を尽かして違う宇宙に行っちまうんだよ。」
なん…だと…
「っで…何が悪いんだ?」
わからん…
頭には自信があったのだが、わからん…
てか頭には自信あるって…以下省略。
「なんだか…なんだか…癪じゃん!」
…
中学生以下の理由が飛び出して、驚くにも値しなかった。
「それだけか?」
「まぁ俺ら以外は誰も知らないけど、予定調和の世界になっちまっうんだよ。」
まぁわかるけど…
「わかるのは消えるはずの俺らだけじゃないか…」
「俺らが見ることになるんだよ?解りきった世界を…結末を知ってしまった名作を読んだって面白くないだろ?ネタバレした世界なんて面白くないだろ?」
じゃ…どうするんだよ…
「神様をこの宇宙から消すんだよ。」
…
…
続く




