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俺と神様。  作者: かつ
第1章「誰も知らない漫画」
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25/35

25話「考えすぎ。」

記憶が戻ったわけでは無いが。


考えてみれば、簡単だった。


自分が好きな物はよく覚えているが、


どうでもいい物は、


記憶が、


知識が、


浅く、鮮明では無い。


通気口の中に入ろうとしたが、少し待ってみる事にした。


定期的な見回りがある場合に対しての対応である。


手錠を外す前に何度か執事が見に来てたから、いなくなったらすぐに、わかるのか。


いなくなったら、すぐに騒ぎ立てるだろうな。


あいつら、どうしてるんだ?


まぁ同じ手錠してたから、ピッキングの技術が誰かさん見たくあるとは、考えられないから…まぁ大人しくしてるとは思うがな。


多分、見回りは一時間間隔で来てると、仮定して考えるか…


いや…三十分間隔?


でも三十分間隔ならそろそろ来ても良い頃だ。


それとも、もう来ないのかもしれない。



考えすぎなのか…


「考えすぎではなく、もしかしたら考えなさすぎ、なのかもしれない。いや、もしかしたら、考えすぎなのかもしれない。」


神様は続ける。


「考えなさすぎ、つまり、あまり考えない人は、正しい答えを導くのがうまい。しかし、考えすぎな人は、色々な、ルートの考えを、可能性を考える事しかできない。」


「言いたい事は判るが、それは、感が良いか悪いかの話だろ?」


僕が言うと、


「そもそも、感が良いやつ、何ていないよ。自賛してる奴はいっぱいいるがな。」


気付いたら、話が脱線していた。


「自賛で良いだろ。兎に角!俺が考えすぎかどうかは、もうどうでもいい!今どうするかだ!」


「それは、かなり考えなさすぎ。」



もう勝手にしてくれ。


しかし、動かない事には何も始まらないし…


見張りを待つのをやめて、通気口に入って別の部屋に行く事にした。


しかし、この高い天上に、どうやって…っと見上げると…


煙突の出っ張りを使ったら簡単に行く事が出来た。


通気口の中は暗く、狭い。


匍匐前進で進むのがやっとである。


トカゲみたく、四足歩行になっても、蛇みたく、無足歩行になっても、いやそうなるともう歩行じゃないか…


こういう時になって初めて、人間が二足歩行である事を恨んでみたが…


やはり無駄な努力だった。


自分が拘束のされていた部屋を過ぎた頃、光が見えた。


多分、隣の部屋だ。


声が聞こえる。


「……………………!」


「……………!」


なんか言い合ってるみたいだ…


明成と、野市みたいに、


と言うか、


明成と、野市だった。


あんまり、大声を出したら…っやっぱり、執事に怒られた。


仕方ない…


とりあえず、こいつらは、後回しだ…


前を見ると、少し遠い所に、また光が見える。


そこまで行くとまた声が聞こえた。


「………」


今度は普通の声の大きさ…ってこの声!?


フィルターの隙間を覗くと校長がパソコンに向かって話しかけている…


「お前は間違ってないって。」


……誰と話してるんだ?







続く

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