24話「サイモンは言った」
「どうする?か…」
問いかけた、わけではないのに神様がつぶやく。
「訊いたんじゃなくて、考えてるんだよ!」
「知ってるよ。と言うより、それもわかるから。」
っま、そうなるわな、わかってたけど…この事もわかってるのかな…
「じゃ、なんでわざとらしく俺に聞こえるように言ったんだよ?」
「特に意味はないよ。ただな…諦めないのか?」
「諦める?」
正直、質問の意図が読めなかった。
「お前にも、わからん事もあるんだな。まぁ気にするな。」
意図が読めなかった事に対しての言葉かな…
こいつと話してたら、何について話してるか、わからなくなるな…
俺が話している事について話しているのか、考えている事について話しているか、さっぱりだ。
まぁいいなら良い。
ここらか出るには…この手錠だが…
正直、簡単に取れる。
覚えのないピッキングの知識がある。
本当に何者だったんだ?
まぁしかたない事なのだが、俺は記憶喪失だ。
それ以外、それ以上の情報がない。
自分が何者だったのか、なんて、知らない。
しかし、肩幅が大きい執事達だったから、手馴れてると思っていたら、あまりそうでもなく、案外戸惑っていたんだ…
まぁ本職とはかけ離れてるし当たり前と言えば当たり前なんだが…
両手の自由が自分の手に戻り、自分のおかれている状況を整理した。
このまま、ドアの鍵を開け(ピッキング)廊下に出れば、確実にまた捕まり今度はピッキングの知識どうこうじゃ話にならないレベルまで跳ね上がるだろう。
なので正面突破(ドアからの突破)はできない。
と言うより、無理。
と言うより、無謀。
部屋を見回すと、暖炉があるが季節の問題か、ただ使ってなかっただけなのかわからならいが、綺麗にしてあり、灰一つなかった。
と言うか、よく見ると、暖炉ではなく、飾りだった。
と言うのも、暖炉があれば煙突の様な物があるのだが、これには煙突が途中で途切れている。
なぜわかったかと言うと、逆サンタクロースと言うより、サンタの帰宅する様を真似しただけだ。
また部屋を散策しはじめて上を見上げて
ダイハードみたく都合よく通気口があれば…
…
あった。
…
思い出した事があった。
と言うより、
わかった事があった。
俺はダイハードが好きだった。
続く




