22話「つかの間。」
「どうする?」
「アイフルー」
「古い!」
野市がボケて俺が突っ込む、この構図が出来上がってきた…
しかし…どうする…
先生と和解してあの地下の何もない部屋に座り込んでいた。
「もう一回だけハックしてみるしかない。」
先生は言って、
俺らは反対しなかった。
誰も反対はできなかった。
誰か反論すれば良かった。
こう言うのをバタフライ効果って言うんだろうな…
後悔しながら人は生きるって言うし…後悔自体を生きると言う人もいる。
分岐点。
この時点にタイムリープできて、もう一回この分岐点に戻れたなら…
俺らがこうして3日ほども拘束、監禁される事はなかった…
以下回想。
ハッキングをしてから俺らは、うなだれていた。
やはり有力な情報はなく…
どうすればいいか、またもや止まって停滞していた。
するといきなり、
「申し訳ございませんが…」
後ろから声がした。
そこには十人位の執事が立っており数人は警棒を持っている。
「申し訳ございませんが…お嬢様もお客様も一緒に来てもらいます。」
その中の一人が言う。
「なんで!?」
先生はそう言って敵意をむき出しにする。
「旦那様の命令です…」
旦那様って事は先生の父親って事かな…?
「申し訳ございませんが…しばらくの間、両手の自由を奪いさせてもらいます。」
俺らは抵抗する素振りも見せず両手を差し出す。
野市が少しだけ抵抗したが、赤子の手をひねる様に抑えられた。
俺らも見てるだけで、加勢する空気すらなかった。
「裏切りもの!」
野市の一言に、
「ノータリン!」
明生の罵声。
この人数じゃ神風程度の奇跡がないと勝てる気がしない。
執事達は、
するがままに、
俺らは、
されるがままに、
両手を手錠され、連れて行かれた。
ついたのは、すぐ隣の部屋で、入るとそこは、先生の部屋より、少し広い書斎の様なところに、少し太った初老の男が立っていた。
「パパ…」
先生がパパ…って言ったって事は、この人が旦那様…かな?つまりこの所業の元凶。
明生が驚いた顔をする。
なぜ明生が驚くのか、わからなかった…
そして明生が口を開く、
「こ…校長…」
…
…
え…
続く…




