20話「選択。」
「…つまり…」
野市がすこし深刻そうな顔をしながら言う。こいつ、こんな顔するのか…野市でもわかることか。
明生は腕を組んで考え事をしてるみたいだった。ブーンと言うパソコンの音だけが流れ少し誰もなにも話さない時間が流れた後に…
「因果はない。」
明生は腕を組んだまま言う。
「俺はアメリカのあの演説に何かあると思っていたけど…違った。でも俺はまだ生きたい。違うか?」
そうそれなら尚更、なぜ…世界サミットとかで決まったとも言ってはいない…
…
…
またも沈黙…
「どうするよ?」
っと俺が久々に口を開いてみた。
「うーん…やっぱり隠れとく?」
「そんなに簡単にできんのかよ?」
明生が野市の疑問に疑問でかえす。
…
…
「じゃ死んでみるか?」
俺が言った。
「「はぁ?」」
「違う違う事故とかで死んだように見せかけて、騙された親が死亡届だして俺らが死んだ様に見せかける。」
俺らが死んだと見せかけ…
…
「それ良いかもな…」
「でも親を騙すのは気が引けるなぁ…」
「流石ぁ野市はビビりだからなぁ…」
「違う!!」
顔を赤くした野市が明生のスネを蹴る。これは痛い…
俺らはあーだこーだ話しているが先生は浮かない顔をしていた。
知らないうちに髪を解いてメガネをかけている。
「ちょっと!…いい?」
先生はメガネの奥の目が見えない所まで顔を下に向け…
…
「どうかしました?」
明生がうずくまっていた顔を上げて涙目で聞いた。弁慶の泣き所を押さえていた。やはり痛かったのか…
「ずっと聞かなかったけど…あなた達…何をしようとしてたの?」
そう言えば言わなかったし、半ば強引もしくは、強制っと言っていいくらいな誘い方だったからな…
「…先生は生きたくないんですか?」
なんだか明生が答えると思ったら俺が答えていた。
「生きたいって何よ?どこに行くの?性的な意味?はい!セクハラ!」
うぜぇ…
「違います!そう言う事じゃなく今回の僕らの行動の意味を詳しく言うと…」
いつの間にか喋るのは俺ではなく、明生になっていた。
「アメリカの演説…あの大統領の演説があったのは覚えてますよね?」
先生静かに頷く。
「その演説に何か裏があるんじゃないかって思っていたんです。けどなかった、初めは僕らはその演説を無視して生きていたいって考えたんです。」
…
すこし先生は黙ってから
「はぁー」
溜息をしてから
「帰って。私はそんなつもりないから帰って。」
またか…
なぜほとんどの人が、大統領側に賛成なんだ…?
俺たちは何も言えず帰った。
帰る時はメイドさん達がお土産にっと言って紙袋に入ったお菓子をくれた。
もう帰る時は夕焼け夜陰が乗じていた。
一旦学校に帰る前に俺らは公園にいた。
「このお菓子美味しいね。」
「食うのはやいな…つかどうするよ?」
俺はブランコに乗りながら帰る時にメイドさんからもらったお菓子を食べる野市を見ながら明生に聞いた。
「しかし先生があー言ってるんなら仕方なくね?マジ無理ゲー」
ちょっとキレ気味だな…
…
沈黙は多分みんな考え事をしてるだろう。
明生は今後どうして生き残るか。
俺は先生をどうするか。
野市はお菓子を全部食べるか家に持って帰るかって所だろう…
「明日もう一回先生に聞いてみよう。明日は休みだからな。」
っと言うと反対意見も出ずに、可決となり、その場を解散した。
俺はそんな中ある「死んだふり」以外の策を思いつき明日の先生の対応によっては…あるいは明日の結果次第では俺は三人の否応なく決断しなければならないと思っていた…
続く




