19話「テロリストです。」
階段は薄暗い様な感じではあったで段差はバリアフリーを考えたら絶対こんな段差には、ならないだろうと推測されるほどに大きな段差で野市が転けかけた。
野市は暗い中で後ろの方で、
「っち罠か…」
っと言っていたが、それについては全員無視であった。
下に行けば行くほど暗くなり、上を見ると明りが少しだけ知椅子くなったところ、階段は二十段ほどで終わりを告げ、平地と挨拶した。
しかしまだ暗く何があるか、わからない…
パチッ
田中先生が電気をつけた。
電気は学校の教室などでよく見る蛍光灯が二列だけあるもので、その部屋の机の上に鎮座しているパソコンを照らしていた。窓もなく明りは電気だけで今にもニートを誕生させそうな環境であった。
「一台だけ?」
野市が聞く。
「ええ。そもそも私が専門なのは、悪魔でプログラミングだったの…けど大学のサークルで…」
はぁ…っとため息をつき肩を小さくする先生だった…
何やらぶつぶつと言いながらいつの間にか髪を束ねていた。
パソコンはデスクトップで、学校にあるのと、なんら変わらないパソコンであるように見える。
「なんら普通のPCに見えるだろ?普通のPCなんだよ…」
…
「「普通なんかい!」」
もはや、お約束になりつつある野市とのツッコミのデュエット。
お約束の
…
沈黙。
「パソコンのスペックはある程度まで行くと関係ないの、ほぼ技術だけでどうにかなるから…」
「なんで三日もかかるんですか?」
「結構前にアメリカのペンタゴンのセキュリティってどんなものか試しにしてみたら、三日もかかったから。そんぐらいでしょう。」
俺らを無視して明生と先生は話しはじめた。
先生のポニーテールはなんと言うか…綺麗だった。つまり見蕩れた。保健室やここに来る道中では暗かったりしてみる事は出来なかったのだが…綺麗な顔立ちで服を着替えれば立派なお嬢様だった。
さっきまでしていた眼鏡も取っていて、なぜかと聞くと、これが本気モードらしい。
見蕩れる俺たちを無視して先生は一人でパソコンに向かい始めた。
カタカタ…
カタカタ…
この音だけが音波を出し続ける中、俺は少し考え事をしていた。
俺たちの本当の目的を先生に言っていない…
大まかに言えば今の世界を変える。
この考え方はテレビでよく見るテロリストとなんら思考も、行動も変わらない。
そうか…
今気がついた…
俺たちは…テロリストか…
よくよく考えてみろ…
この行為…ハッキング…
どっからどう見ても…
例えキリストが分け隔てない隣人愛で俺らを拝見なさっても…俺らの行為は…
犯罪…
ハッキングと言うなんだか、かっこいい響きがその感覚…つまり俺の常識をクラックさせられていた…
1京歩譲って俺たちが国家銃犯罪者として…この行為に意味はあるのか…例えハッキングして、成功して情報があった…つまりこの話に裏があったとして考えて俺たちの次の行動は…明生は考えているのであろうか…
パソコンを先生がいじりはじめて、少ししたころ、
「…え…なんでぇーかな?…あれ?すー…え?」
先生が悶々し始めたので、たまらず明生が、
「どうしたんですか?」
っと問う。
「なんかね、なんか速く進むなぁって思ってて、それで調べてみたら。」
パソコンにはなんか英語がいっぱいあったが、初めに『KIKA PC』っとあって、そのすぐ下に『WH PC』っとある。多分ホワイトハウスだろう。
「それが…?」
先生は溜息を一つして、
「これだからゆとりは…つまりね、例えばさっき言ったペンタゴンに、このPCから行こうとすれば、最低でも16の他の道を通らないと行けないけどホワイトハウスに行くのにここから何故か一本道ができてるってこと!」
わかりやすい。
しかし、そうなるとなんか怖いな…
「罠かも知れない…」
野市が言うが、
「冷静に考えたら、違うだろ…だっていつ決まったよ?俺らがハッキングするって?さっきだろ?」
っと明生が言う。
確かに予測していない限り神様でもない限り無理だな?
なぁ?
なんだか神様から返答がない…怖いな。
「確かにそうかもね…」
先生まで言っているが…重犯罪者としてもっと慎重になるべきであると思うのは俺だけでは、ないはずなのだが…コミュ障の俺にはなんだかこの空気を壊す事が出来なっかった…これが空気圧か…
自重するしかないな…
「そうなると私の勝ちよ!」
!?
いきなり先生は叫んで人が変わった様にキーボードを打ち始める。画面には英語の様な、何をやっているかわからない画面があれよあれよと過ぎ去る様に変わっていった。
野市も、
「うぉー「フラッティ•フライディ」の主人公見たいですよー先生」
先生も、
「先生とは呼ぶな。海馬さんと呼んでしかも、あの主人公は「ファルコン」だったけど今の私は「フェニックス」つまり、不死鳥よ!ホワイトハウスの中を縦横無尽に飛び回っているゎ!」
なんて言うか、先生は人生を縦横無尽してたんだろうなって思えて先生の評価はフェニックス(不死鳥)とは裏腹に総崩れした。
明生も同じだったらしく。軽蔑した目で、
「厨二…乙」
の一言。
そう言えば…
「せん…海馬さん!」
先生は手を止めた。
「なんか有力な情報ありましたか?」
「っあ!忘れてた!」
ドジっ子属性かよ…
少しするとテンションを戻した先生が
「あの…言い難いんだけど、なんにもなかった。って言ったら嘘になるけど、大統領のパソコンにねメールが残っていて、そこに…」
「え?聞こえない?」
野市が喉を擦り切れるまで叫んで、もはや糸の様な声で聞いた。
「大統領がどこで、どうやって死ぬか妻にメールしてるのよ…!」
っえ?つまり…
「この話、あの演説は…」
大統領自身の真意ってことになるのか…!?
続く




