17話「明日は晴れるな…」
男か女かわからない中性的な名前だな…
海馬 木香って…
そんな事を考えながら野市の話を無視しながら道を歩く。
今はその海馬 木香に会うために学校に戻っている。
野市は授業に出てないのに学校行くのは大丈夫なのか…と考えたが…
家を出る時、野市はニコニコしながら…
「早く行こうぜ!」
っと言ったところを見ると…
あいつは…なーんも考えてないんだなっと思えた。
しかし今は午後6時、そんな時間まで学校にいるのか?っと明生に聞くと大丈夫っと一言で済ました。
「……!…いてんのかよ?聞いてんのかよ宇多?」
そろそろ野市を無視するのに鼓膜と脳が限界のようだ…
「なに?考え事してた…ごめんごめん…」
無理やりすぎだがこいつなら大丈夫。
「そうだよな…お前も辛いよな…」
…なにがだよ!
「お前はなんか辛いこと、あったのか?」
「うーん…ない。」
こいつ…
こいつもある種のコミュ障だと思うな…俺が言えた事ではないが…
「まぁ自分を含め人を完璧に理解するなんて無理、不可能な事だからな…」
なんかぽいこと言ってしめてみた。野市は尊敬の眼差しでこちら見てきた…絶対に仲間にしたくない。
それにしても扱いが簡単過ぎるググったら、こいつの取り扱い説明書がでてきそうだな…
そんなこんなで、案外野市の家からは学校は近く15分くらいで学校についた。
明生は少し前の方を歩いていて、6時位の今は夕焼けが綺麗で野市と一緒に見ているのが恥ずかしくなる位である。
そんな野市も…
「夕焼けに鎌を研げか…」
っとちょっと風流な事を言っている…
少しジト目を向けながら前に向きなおって、明生の言葉を思い出す。
明生曰く、
「二階のある部屋に行ったら絶対いる。」らしい…
なぜそんな言い方をするのかが理解できないが…まぁコミュ障の俺には一生使っても理解できないかもな…
その霧のかかった様な言い方は少しなんだかワクワクすら感じる。
「明生はその海馬…木香に会ったことある?」
「ない」
っえ?
階段をのぼりながら話して一階の階段を上り二階の廊下に行く。
「だが知っている。あいつはちょっとした有名人だからな……そしてここだ。」
明生が足を止めたのは保健室であった。
ここの学校は珍しく二階に保健室がある。
山の上の所為かとても変な形をした校舎で二階にも出入り口がある。多分作るときに山を削ったため、一階が深くなってしまったらしい。なので二階と言えど窓を見ると道路が同じくらいの高さで見える。そこの出入り口は基本的に使用禁止で使う事が出来ない。緊急時に救急車などに搬送する際にために大きな入り口となっている。っと野市が説明してくれた。
「ここか?」
「ああ…」
そう言うと明生はドアに手をかけ一歩踏みだし保健室に入った。
入ると正直、何も変哲もない保健室だった。ある一箇所を除けば普通の保健室であった。
ベットが2つなのにカーテンはベットの数には合わずに三つあった。
真ん中に机がありそこに眼鏡をかけた女性がいた。てゆうか、保健室の先生だった。
「どうかした?」
この先生の事は知ってる。たしか田中 真美先生だった。
「こんなとこの、どこにいるんだよ?」
しびれを切らした野市が明生に聞いた。
「いるさ…」
そう言うと田中先生を指差し、もはや金田一、もしくはコナン君の様に
「あなたが海馬木香ですね?」
…
独特な沈黙があって先生が口を開く。
「違います。」
…
「「違うんかい!!」」
また野市と同時に言ってしまった。しかしツッコミの衝動を抑える事が出来なかった…
「厳密に言ったら私は海馬木香だった。」
…
「どっちや!!」
今度は野市は黙ってニヤニヤしながらこっちを見ていた。
赤面。
「しかし、「だった。」ってどう言う事ですか?」
顔を赤らめながら先生に聞いた。
「つまり、私が殺した。」
っえ?
続く




