11話「みなさん!!」
昼休み中に真宵が小さな手紙を渡してきた。
可愛らしく折こまれた手紙は、
「たろうちゃんへ」っとこれまた可愛らしい字で書かれて、
丁寧に開いっていくと、
「今日の放課後、駅前に4時。」
っとだけ書かれ、
いつか見た、と言うか4日前に見た達筆の字を書いた人間が書いた文字とは思えなかった。
その文を…いや…文字を文字数に表せばたった12文字を恥ずかしながら、四回読んだ。
神様にバカにされた事は言うまでもないが、クラスメイトの輩に何も、ばれてないのが、不幸中の幸い。いや、幸福の中の幸福だな。
何度かまねて書こうとしてみたがなぜかうまく書けず…それをかわいいからと言うおめでたい頭の持ち主の様な答えにした。
授業中はそれに没頭し続けたが、先生に質問された問題は暗算で答えたが…
漸化式の答えを聞かれた時は困ったが…
「僕が黒板でやっても良いですか?」
は正直鳥肌が立ったが…逆にクラスが少しざわめいたのが解ったが真宵がうれしそうだったから何でもよかった。
このベタ惚れ感はどこから来たのかも、わからないまま授業が終わり。チャイムと同時に100m世界記録保持者のボロトの様に稲妻の如く帰宅。
すぐさま着替えようとしたが、服がどこにあるか、わからず制服で行く事にした。
風呂に入った時、下着は用意されてるし、寝巻きも同様なので、家の事が全くわからないのである…
靴は汚いスニーカーしかない…靴箱を開けると親の靴と思われる物しかなかったが一番上に高校生でも履けそうなワークブーツがあった。
ロゴには「Dr.Marthon」と書かれていた。
外には親の(多分父)の趣味だと思われるアメリカンの大きなバイクがあったのを思いでいて今日はこれを借りることにした。
勝手に借りてしまったが怒られないだろうか…
まぁ壊さない限り良いだろう…
そんな事を考えているうちに駅に着いた。
無意識のうちに早足で…ホントは意識もあって走った所為か四時ちょっと前に着いた(ちょっとは嘘で、三時半…)
駅の場所は授業中に携帯で調べました。先生ごめんなさい。反省はしてます。後悔はしてません!
人混みによって人酔いをしかけながら待っていると…
たったった
遅れてもないのに俺を見るなり、走り寄って来る真宵。
可愛すぎる、数日前を考えるとありえない。
「はぁはぁお待たせ!早く来たつもりなんだけど…」
何と言うか…真宵が可愛くて生きるのが辛くなってきた……嘘。
「いや、待ってない待ってない。それより、どこに行くの?」
真宵は、この世のものとは、思えないほどのハニカミを見して、
「色々!!」
っと即答した。
かわいかった…
もう神様が呆れると言うか…
「人ってこんなにも早く底辺へ転がり落ちる事ができるんだ…」っと感心しているのかもしれないな。っともう病気レベルまで来ていた。
神様が久々に口を開いた。
…
「かわいい…」
「お前はブルータスか!!!」
その後は、普通の高校生が行きそうな所を本当に色々行って、こういう時の時間ってほんとあっと言う間を考える間も無く過ぎていった…
色々の中に靴やに入り店員が
「これすごい高いよ!多分50万はくだらない!」
っと俺の履いているおそらく父の靴を指さしていたので、そのときだけは死にたくなった…
父親との初対面が説教になると予測され…もう考えることをやめた。
色々行った挙句、また駅に戻って来た。
二人で噴水で座り、なんだかあれな雰囲気であった…
これは、口と口を交える事、つまりキスをする雰囲気だ…
手をつないでもなかった手が触れ二人は、互いを意識する。
……
「只今から、全世界生中継を開始いたします。」
普段、宣伝だけに、使われる大画面のモニターに邪魔されたっという事も考える事ができないくらい、驚き、注目した。
そして、昨年決まったアメリカの大統領がホワイトハウスの部屋の椅子に座る映像に切り替わった。
そして、その大統領は、僕の大事なギャグパートの終わる鐘を鳴らし、もう忘れてすらいたシリアスパートの存在を思い出させる一言を口にした。
…
「全世界のみなさん!!いいえ!全人類のみなさん!!みんなで自殺しましょう!!」
続く…




