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⭐️キュアアップ!✨  作者: モノクロ無彩色


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異世界の駄菓子と、10歳の出会い

しばらく進むと、何やら古びた小さなお店の前に、地元の子供たちが数人集まってワイワイと騒いでいるのを見つけた。

そこは、まるで日本の下町にある駄菓子屋さんのような、素朴で懐かしい雰囲気を醸し出している。


棚いっぱいに並ぶ、見たこともない色とりどりのお菓子をキラキラした目で見つめる子供たち。ひよりはその姿を羨ましそうに眺めながら、ふと手の中の報酬を見つめた。


(ねえキュア。この銅貨3枚って、日本のお金だといくらくらいなの?)


『そうだね、大体300円くらいだよ』


(300円……! 遠足のおやつがいっぱい買える!)


ひよりは嬉しくなり、子供たちの後ろをすり抜けて、狭い店内へとズンズン入っていった。


棚を埋め尽くす奇妙なお菓子の数々に、ひよりは思わず息を飲む。


「すごぉい……! 知らないお菓子ばっかり! どんな味がするんだろ……!」


ぽつりと呟いた瞬間、隣で真剣にお菓子を選んでいた10歳くらいの女の子(ひよりの中身と全く同じ年齢)が、不思議そうにひよりを見上げてきた。


「お姉ちゃん、これ食べたことないの?」


「うん! わたし、こういうの初めて見るものばかりなんだ。何か甘くて美味しいの、知ってる?」


ひよりが尋ねると、女の子は


「それなら、これかな!」


と、棚から大きな『貝殻』を取って手渡してくれた。

大きなはまぐりのような形の貝で、口がしっかりと閉じており、細い紐できゅっと縛られている。


女の子の説明によると、紐を解いて貝を開けると、片方の貝の内側にベッタリと甘い粉がこびりついているらしい。それを、もう片方の貝の殻を使って「スプーン」のようにガリガリとこそぎ落とし、ペロペロと舐めて食べるお菓子なのだという。


「おもしろそう! わたしこれにする!」


ひよりは異世界での初めてのお買い物に胸を躍らせ、銅貨1枚を支払った。これで残りは銅貨2枚。


二人はお店の外に出ると、並んで腰掛け、早速お菓子を食べ始めた。

殻で粉をこそぎ落とし、ペロリと舌を伸ばして舐めてみる。


「……あ! 美味しいっ!」


どこか懐かしいお砂糖の濃厚な甘みと、鼻に抜けるスーッとしたハッカの清涼感。

ひよりは大喜びで、大人の美しい顔を10歳の子供のようにくしゃくしゃにして笑った。

女の子も自分の貝をペロペロと舐めながら、嬉しそうに微笑んでいる。


「わたし、ひより。あなたは?」


「私はサーシャよ。お姉さん、この辺じゃ見かけない顔ね」


「サーシャちゃん! ひよりでいいよ。わたし、この街に今日来たばかりなんだ」


「へぇ、旅人さんなの?」


「ううん、これからこの街にずっと住むつもりだよ」


すると、サーシャは少し羨ましそうな目でひよりを見つめた。


「いいなぁ……自由で。私も早く冒険者になりたいな」


「自由……? 冒険者には、すぐになれないの?」


「だって、ギルドに登録できるのは15歳以上だもん。あ、そうだ。ひよりさんは今日、どこに泊まるの?」


(15歳以上……!)


ひよりは心の中で合点がいった。だから自分は、中身は10歳なのに、この世界では20歳の大人びた身体に変身しているのだ。


「えっとね、さっき見つけた『魔道具屋さん』のところに泊めてもらう予定だよ」


「えっ!?」


サーシャは貝を舐める手を止め、目を丸くした。


「あの、いっつもすっごくエッチな服を着てる、シャリンさんのところ!?」


「エ、エッチな服……」


ひよりはさっきの女店主の大胆すぎる谷間を思い出し、頬を赤く染めた。


「確かに……。うん、多分そのシャリンさんのところ!」


「じゃあ、ひよりさんもあのお店で働くなら、あんなエッチな服着るの?」


「いやっ、それはないかな……っ!? まだ何もお仕事の話は聞いてないからわからないけど……!」


ひよりは想像してしまい、思わず自分の規格外な巨乳を両腕でぎゅっと隠すように抱きしめた。ただでさえ今着ているローブすらタイトなのに、あれ以上露出の激しい服なんて着たら、恥ずかしさで爆発してしまう。


その仕草で、ムギュッと中央に押し潰された爆乳が、はち切れんばかりの圧倒的な肉感を描き出す。


それを見たサーシャは、純粋な目でコクコクとうなずいた。


「でも、ひよりさん胸もおっきくてすっごく美人だから、あの服着たら絶対に似合いそうだよ」


「や、やだよぉ、恥ずかしいもん……! なんであんな服着るんだろうね?」


「そうだよね、なんでだろうねぇ……。あ、大変! そろそろ帰らないとお母さんに怒られちゃう。私、お姉さ……ひよりさんと同じ方向だから、途中まで一緒に帰ろ!」


「うん! ありがとう!」


二人は立ち上がり、サーシャが先頭に立ってさらに奥の路地へと進んでいった。



【狭すぎる壁の隙間】


しかし、ハプニングは突然やってきた。

サーシャが案内してくれた近道のルートの途中に、建物と建物の間が異常に狭くなっている「超極狭通路」が存在したのだ。

10歳で細身のサーシャは、前を向いたまま


「ほら、ここを通るんだよ!」


とすんなり通り抜けていく。

だが、ひよりはそうはいかなかった。

大人の女性としての身長、そして何より、常軌を逸したボリュームを誇る前後の厚みが完全に災いした。


「う、嘘……狭いよぉ……っ!」


正面を向いたまま進むのは不可能なレベルの狭さ。ひよりは意を決して、壁に背中とお腹を向けるようにして、横歩き(カニ歩き)でその隙間に身体を滑り込ませた。


「ふぇぇ……っ、き、きつい……っ!」


一歩進むたびに、容赦なく冷たい石壁がひよりの肉体を締め付ける。

背中を壁にぴったりと擦りつけながら進むが、前面にある規格外の爆乳が、対面の壁に


「むにゅぅぅぅっ」


と完全に押し潰されてしまった。藍色のローブの生地が限界まで引き伸ばされ、ミシミシと悲鳴をあげる。

一歩横に動くたびに、圧迫された豊満な肉が壁の摩擦で


「ぐにぃん、むちちっ」


と形を変えながら、強烈な弾力で押し返してくる。さらに、お尻の肉感的な膨らみも背後の壁にぴったりと密着し、文字通り、肉体の全ての凹凸が壁に挟まれて「みっちり」とホールドされてしまった。


「んんっ……うぅ……おっぱいが痛いよぉ……っ」


緊張と圧迫感で呼吸が浅くなるたび、押し潰された巨乳がさらに壁に押し付けられ、はち切れんばかりの官能的な弾力を狭い路地裏に充満させる。


中身は10歳児のひよりにとって、これはただの「狭くて苦しいアスレチック」だったが、もしこの瞬間を大人の男が見ていれば、あまりの刺激の強さに卒倒していたに違いない。


頭の中で、キュアが別の意味でハラハラしながら叫ぶ。


『ひより! 服が破れる! 息を思いっきり吐き出して、身体を薄くするんだ! がんばれ!』


「ん、んんーっ……っ!」


ひよりは涙目になりながら思い切り息を吐き、胸のボリュームを少しでも抑え込もうと必死に横歩きを続けた。擦れる肉の感触と、タイトな衣服がはち切れる寸前のスリルに耐えながら、浅い息をしながらどうにかこうにか、その極狭通路を突破した。


――スポンッ!


勢いよく狭い隙間から広い通りへと飛び出すと、圧迫から解放された2つの巨大な果実が、


「ぶるんぶるんっ!!」


と、凄まじい衝撃波を伴って激しく上下左右にバウンドした。

あまりの重量感の反動に、ひよりは一瞬ふらつく。


「ハァ、ハァ……っ! 死ぬかと思ったぁ……っ!」


胸元を手で押さえ、ゼェゼェと荒い息を吐き出すひより。その目の前には、門番のいる正門を通ることなく、見事に魔道具屋の前の大通りが広がっていた。


サーシャはそんなひよりの苦闘を見て、ケラケラと楽しそうに笑いながら手を振った。


「あはは! ひよりさんおっきいから大変そうだね! じゃあ私、こっちだから! バイバイ、またねー!」


そう言うと、サーシャは肉屋の裏手にある小道へと素早く消えていった。


「ふぅ……。サーシャちゃん、バイバイ……!」


ひよりは大きく息をつき、乱れたローブの襟元を(無自覚に谷間を強調しながら)手で整えた。


いろいろあったけれど、お菓子は美味しかったし、可愛い友達もできた。


「よしっ、シャリンさんのところへ行こう!」


ひよりは銅貨2枚をポケットの中でチャリンと鳴らし、今夜からお世話になる我が家――魔道具店を目指して、再び力強く歩き出すのだった。

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