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第41章 捕らわれの夜
竜司の視界は白く霞み、全身を鈍い痛みが包み込んでいた。
意識が朦朧とする中、冷たい床に手をついた。だが、すぐに強い衝撃が襲い、背中を打ちつけた。
ゆっくりと目を開けると、そこは見知らぬ部屋だった。無機質な白い壁に囲まれ、薄暗い蛍光灯の光だけが頼りだ。
両手首には頑丈な手錠がはめられ、足首にも同様の拘束具が巻かれている。
「竜司……?」
不意に、声がした。振り返ると、美咲が冷ややかな表情で立っていた。
彼女の目はどこか遠くを見ているようで、かつての優しさは消え失せていた。
「お前に選択肢はない」
美咲はそう言い放ち、無言で小型の端末を操作した。
部屋の隅から、低い電子音が響き渡る。
竜司は必死に抵抗しようとしたが、拘束具はびくともしない。
胸にこみ上げる怒りと裏切りの感情が、冷や汗となって額を伝った。
「なぜ……?」
その言葉は空虚に響き渡った。美咲はただ静かに部屋を出ていき、扉が冷たく閉じられた。
暗闇の中、竜司は拳を握りしめた。
「……必ず、ここから出てやる」




