dearly3...それがたとえ禁断の恋だったとしても
━罰掃除3日目★
あ〜ぁ。朝から憂鬱…!!放課後また掃除しなきゃなんて。遊びにも行けないじゃん!でもまぁあの話が聞けるから悪くないけどね〜♪
──英語の授業中。うちの学年の英語担当は1,2,4組が中村先生で5,6,7組が城ヶ咲!3組は国際クラスっていって他のネイティブの先生が教えているんだ。私は3-5だから城ヶ咲…。
『あなたたちはもう3年生です。このまま桜華学園大学へ進むにしろ他の大学へ行くにしろ留学をするにしろそろそろこの先の進路を決定すべき学年であるということを常に頭に入れて置きなさい!これからの時代英語なんてものは出来て当たり前のものですからね!では授業始めるわよ。』
進路か〜ぁ…。
私は特にやりたいこともない。
でもそこまで頭が悪いわけでもないからきっと桜華大学への推薦はふつうにもらえるだろう。でも受かった所で私は一体何のために大学へ通うのだろうか…。何か進路のこと考えてると最近どんよりした気分になる!!こういう時はもう…忘れるしかない!(笑)昼休み上原先生にあの話でも聞きに行っちゃお〜♪
──職員室。
『中村先生!上原先生は?』
『さぁ?居ないみたいね』
『どこに居るの??』
『知らないよ(笑)』
『何だよ!』
『何だよって言われても(^-^;)』
『まぁ良いや!!ありがとうございました。じゃあね先生』
『あ!さっき美味しいお菓子もらったんだけど…食べる☆?』『食べる(笑)♪』
上原先生も居ないしお菓子食べれるしまぁ中村と特に話すこともなかったけれど私と中村先生は英語科準備室へ行った。──英語科準備室♪
『何か飲む?』『ん〜じゃあ紅茶で!!』
『いまコーヒーしかない』
『じゃあ最初から聞かないでよ先生(笑)』
『ごめんごめん(笑)飲めるの?』『まぁ一応!』
中村先生はコーヒーを入れてくれお菓子も出してくれた。(このお菓子が銀座にある"キルフェボン"ていう所のチョコレートのやつだったんだけれど美味しかった〜♪)
私たちはコーヒーを飲みながらお菓子を食べ、たわいもない話をした。別に中村先生とこうやって話をするのは始めてではなかったけれど何かこの日はとっても楽しかった..♪何か心の奥の方が温かくなるような居心地の良い優しい時間が流れ、気付いたらあっという間に1時間のお昼休みが終わろうとしていた☆
『何でいつも上原先生探してるの(笑)?』
『ちょっとね♪あ!!中村先生は知ってる?現代版ロミジュリの話〜☆』
『現代版ロミジュリ?(笑)』
『そう♪昔、この学校に居た先生と生徒の恋愛?の話〜!!』
『何それ〜(笑)』
『ロミオとジュリエットは禁断の恋だったわけじゃん?で、先生と生徒も禁断の関係なわけだから現代版ロミオとジュリエットなんだって☆』
『あ〜なるほどね(笑)』
『それで上原先生はその生徒だった子と友達だったんだって〜!!だからきのうからその話を聞かせてもらってるんだ〜♪』
『そうなんだ(笑)』
『先生はあんまり興味ない感じ?』
『うん(笑)ないね〜』
『まっ、そーだよねー先生の場合は♪』
『え?』
『とぼけてもだめだよ〜(笑)中村先生は上原先生が好きだって有名な噂があるんだから〜♪』『何だそれ(笑)はいはいもう良いから教室戻りなさい!!』
『照れちゃって〜♪チョコレートありがとうございました☆じゃあね〜』
『はいじゃあねー』先生に恋ね〜ぇ…私は先生に対してそういう感情を抱いたことがないから"まりあ"って人の気持ちは全然分からないけれどまじ大恋愛なのは確かだよね〜。
──放課後★
待ってました♪階段の掃除も終わったことだしもう聞く準備万たん♪早く来ないかな〜♪
『あッッ!!来た!』
『お待たせ☆準備万たんみたいね(笑)』
『もちろん♪さっ先生早く続き話して下さい!!』
『はいはい(笑)え〜っとどこまで話たっけ??』『2人が桜並木で出逢ったってトコ!!』
『そうそう♪2人はこの時にもう恋に落ちていたのよ。』
『初めて会ったその日から??』
『そう。2人はとってもお似合いだったのよ』
『ふ〜ん♪ねぇ先生、その2人ってどんな人だった??』
『そ〜ねぇ…木村先生はすごくカッコイイ先生だったよ。30才くらいだったんだけど背も高くって優しい感じで』
『へー♪この学校にもそんなカッコイイ先生が居たんだぁ(笑)』
『こら(笑)でも本当に素敵な人だったよ。まりあもとっても可愛らしくて一生懸命で、ただ純粋に彼を愛し続けてたのよ』『へ〜ぇ♪』
『2人はどんどん仲良くなっていった。それで2人の秘密の場所がこの(屋上に一番近い階段)場所だったってこと♪』
『なるほど〜♪』
『それからもう1つ!英語科準備室〜』
『英語科準備室〜(笑)?あっその先生も英語の先生だったんだぁ??』
『そ♪2人はそんな秘密の場所で会って色んな話をしてたくさんの時間を過ごしたの。そしてどんどん2人の愛が深まっていったのよ』
『2人はもう付き合っていたってこと??』
『ううん!!2人がきちんと付き合い出したのは夏休みに入ってだったかな〜』
『へぇ☆禁断の恋の始まりだね♪(笑)♪』
『そうね(笑)けれど2人が幸せな恋人関係を味わえたのはほんの少しだった。かわいそうにね…。あの時、まりあはまだ15,6才だったのに…本当に辛かったでしょうね』
この時私はまだ、どこか自分には関係のない話だと、他人事だと、心のどこかで思いながら話を聞いていたのかもしれない。『高校に入って最初の夏休みはまりあにとってとても楽しい夏休みになったでしょうね♪だって木村先生と付き合い始めたんだもの。先生と想いを通じ合わすことが出来て付き合い始めて。まりあはよく先生の家に泊まりに行ったりしていたわ』
『ラブラブだね〜☆』
『そうね☆新学期になったある日まりあたちは朝一緒に学校へ来たの』
『それって夜泊まって一緒に登校したってこと?』
『そうよ。』
『大胆〜!!』
『だけどバレてしまったのよ』
『バレたって誰に??』
『まりあのご両親に』
『親か…。』
『まりあのお母さんやお父さんたちは2人の関係を良くは思っていなかった。それどころか猛反対していたのね…この日から2人を見るたび私は胸が痛かった…』
『そっか…。それで?2人はどうなったの??猛反対されてその後はまさか駆け落ち…とか!?』
『あはは駆け落ちかぁ!まぁ駆け落ちしていれば何か変わっていたかもしれないわね★』
キーンコーンカーンコーン♪
『あッッ…』
『残念!!今日はここまで〜じゃあね☆』
『は〜い。じゃあね先生☆』
禁断の恋か──。
私は禁断の恋どころかこの18年間たいした恋愛もしたことがなかった…かも。まぁそんなこと言ったら今まで付き合った人に対して失礼だけど(苦笑)
でも本当にそう。私にもいつかくるのかな。一生に一度の大恋愛ってやつ──。
そんなに人を好きになる気持ち。
一体どんな気持ちなんだろう。
誰かを心から愛するって。
感じてみたいなぁ。
それがたとえ禁断の恋だったとしても──。




