第1話 †人生再生†
「ん?ここはどこだ・・・?オレは確か…」
ーーお目覚めになりましたか
目をあけるとまぶしい光の空、真っ白い継ぎ目のない床が見える。
「ここは一体?」
ーーここはいわゆる神の世界、とでも言っておきましょう
「オレは死んだのか?」
ーー「貴方のいた世界」では死にました。
「ここはどこだ?」
ーー普通の人の場合は死んだ後に記憶を消去され転生させるのですが、貴方の場合は「記憶の消去」ができなかったのでここに転送されてきました
「ここで何をされる?」
ーーここで神である私の力を使って記憶を消去する、のですが、貴方には私の力も及ばないようです
「!!??」
ーーそこであなたに提案があります。
ーー1つ目の提案は、ある約束を守っていただく、代わりに記憶と特別な贈り物を持って貴方のいた世界とは別の世界に転生する、という内容です
ーー2つめの提案は、いまここで魂を完全消去し輪廻転生の循環から完全に消し去ることです
「・・・選択肢がないじゃないか。1つ目の提案を受ける。」
ーーいいでしょう、ではここでの出来事は他言無用と言うことでお願いします。もちろん私の存在のことも誰にも話してはいけません
「わかった。」
ーーつぎに、『特別な贈り物』の件です。
「ラノベの転生ものにでてくるお約束のやつか?」
ーーご理解が早くて結構です。何を望まれますか?
(・・・とは言われても行く先の世界のことも何のスキルがあるのかも丸で知らない状態でどうすれば?)
ーー選択できる『モノ』は『種類』を問わず、魂のステージに応じた個数となります
「魂のステージ???」
(突然宗教じみた胡散臭い単語がでてきたな・・・)
ーー『原初の魂』、いわゆる1回目の生ではランク1の魂ですが、これが5度目、10度目となればランク5の魂、ランク10の魂となります
「なるほど?魂の格付けみたいなものがあるのか。それでオレの魂のランクはいくつになる?」
ーー貴方は前世で善行、若い女性を助けその身代わりで死んだため、通常より上のランクとなりました
ーーいまの貴方の魂は、ランク6になります
「じゃあ6個の「モノ」を望めると言うことか・・・」
「少し考えさせてくれ」
ーーわかりました
「よし、決まった!オレが望むモノは、『全ての魔法を扱える力』、『絶大な魔力』、『頑健な身体』、『絶対的な幸運』、『無限の体力』、そして『Status Point Online』だ。」
ーーほかの『モノ』はわかりますが、最後の『Status Point Online』とはなんでしょうか?
「ふっふっふ、行く先の世界にレベルという概念があるだろ?」
ーーありますね
「レベルがあがると腕力や知力といったパラメーターがあがるんじゃないか?」
ーーそのとおりです
「『Status Point Online』はその振り幅を決めるサイコロを何回でも気に入った数値がでるまで振れる権能のことだ!!・・・できるよな?」
ーー可能と答えておきましょう
「ではそういうことで」
ーーじゃあ早速転生させますね^^
「え、はやっ・
目が覚めるとオレは草原のど真ん中に寝転んでいた。。。
「くそ!いきなり転生させやがって・・・」
起き上がり、身体の状態をチェックする。
欠損部位なし、手指も足も動かせるし目も耳も聞こえる、異常なし!!
周囲を見渡すとかなり遠いが集落・・・村が見える。
「とりあえずあそこを目指すとして・・・ステータスオープン!!」
目も前にウインドウが浮かび上がる。
「さてさて、神がちゃんと仕事をしてるかなっと♪」
各項目を確認する。
名前:アーシェ・ルーファス 種族:ヒューマン 性別:男
レベル0 階位:ステージ6 職業:なし 称号:転移者
〔ステータス〕
HP:100/99999999999 MP:50/99999999999
腕力:10 体力:10 知力:10 信力:10 魔力:10 敏捷:10 幸運:10
攻撃力:2 魔法攻撃力:2 防御力:1 魔法防御力:0
装備品:布の服
〔固有スキル〕
魔力操作:★★★★★ 状態異常無効:★★★★★ 豪運:★★★★★
SPO:★★★★★
火魔法:★★★★★ 土魔法:★★★★★ 風魔法:★★★★★ 水魔法:★★★★★
光魔法:★★★★★ 闇魔法:★★★★★ 聖魔法:★★★★★ 無魔法:★★★★★
〔職業スキル〕
なし
(うんうん・・・。申し分ないほどにチートだw)
(しかし、装備が布の服だけとはなw)
「あとはこの世界のことをよく調べないとだな」
さっそく村らしき集落に向かうため歩き始めた。
歩きながら魔法を試してみた。
「ふぁいやーーーーーー!!!あいすすぴあーーーーーーー!!!すとーーんあろーーーーーー!!!」
なにもでない
「話が違うじゃねえかっ!!魔法が使えない???」
一人焦っているとモンスターが背後から現れた。
背中に強烈な痛みを感じ吹っ飛ばされる。
「いってええええええええええ!!!!な、な、なんだ!!?」
振り返るとそこに巨大なイノシシのモンスターがいた。
3本あるキバが血で濡れている。
自分の背中を触るとヌルリとした感触、手が血でべったりとしている。
「ひーるっ!ひーる!!ひーるっ!!!」
当然のように傷は回復しない。
「いてえっ聖魔法もつかえない!?いったいどうなっ・・・」
イノシシが突進してきた。
「ま、まっ・・・」
ふたたびの衝撃。腹部が熱い。
「ぐああぁぁーーー!!!くそがっ!!」
オレは拳をイノシシの顔面に何度もたたき付ける。
しかし、イノシシはまったく動じない。
巨大な目玉に右手刀を突き刺す。
柔らかいものを突き破る感覚、そして熱さを感じた。
それは一瞬の出来事だったが、イノシシが離れてのたうち回っている。
オレは倒れながらその光景を薄ぼんやりと見ていた。
(血を流しすぎたな、死ぬなコレ・・・出落ちかよ)
最後に空を見上げる。
雲一つない一面真っ青なきれいな空
・・・・・
空が突然光に包まれた
痛みが消え起き上がると、神のいたところ?いや似ているが違う空間に俺はいた。
眼前には二桁のボードが表示され、右側にレバーが付いている。
ボードには
『Status Point Online』
の文字が刻まれている。
「な、なんだ?あっ、ああ!?レベルアップしたのかっ!!」
「しかし、これ回したところで瀕死の状態なんじゃないか??回すしかないが・・・」
頭の中でいろいろな考えが逡巡したが、結局『Status Point Online』をすることにした。
1回目、『67』がでた。
(2桁表示だから最高は『99』だろうな。『67』でも十分高い数字だとは思うが・・・)
2回目、『81』
(すごくイイ!だがまだまだ。。。)
3回目、『50』
(あっ、アーッ!)
4回目、『93』
「来たーーーーーーーーーーーっ!!!コレだ!!!」
ボードの下にある『決定』ボタンを押すと世界が暗転し、元の世界に戻ってきた。
「い、いてえぇぇー・・・。傷を何とかしなきゃ」
ステータスをオープンする。
名前:アーシェ・ルーファス 種族:ヒューマン 性別:男
レベル4 階位:ステージ6 職業:なし 称号:転移者
攻撃力:5 魔法攻撃力:5 防御力:2 魔法防御力:2
装備品:布の服
〔ステータス〕残りポイント93
HP:3/99999999999 MP:50/99999999999
腕力:10 体力:10 知力:10 信力:10 魔力:10 敏捷:10 幸運:10
〔固有スキル〕
魔力操作:★★★★★ 状態異常無効:★★★★★ 豪運:★★★★★
SPO:★★★★★
火魔法:★★★★★ 土魔法:★★★★★ 風魔法:★★★★★ 水魔法:★★★★★
光魔法:★★★★★ 闇魔法:★★★★★ 聖魔法:★★★★★ 無魔法:★★★★★
〔職業スキル〕
なし
レベルは4か。あのイノシシは強いモンスターだったんだな。
ん、んんん!??HPが3/99999999999!!!???
まさに今死ぬとこじゃねーかッ
どうすればいい?どうすればいい?どうすればいい?
この世界の魔法の覚え方がわからない。
ポイント93をどう割り振るかでオレの生死が決まる・・気がする。
考える時間も猶予もない。




