表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/32

6.レベルアップ解禁……やり過ぎた

『え、えっ……ええ……?』


 まじまじと、ステータスを見つめる。






 ○名前:なし レベル四十

 ○種族:神樹……世界樹(ユグドラシル)(幼体)

 ○称号:神樹の芽生え

 ○加護:創造神の加護

 ○魔法:

 ・『樹木魔法』

 ・『大地魔法』

 ・『精霊魔法』

 ○技術:なし

 ○耐性:

 ・痛覚無効

 ・自然無効

 ・地属性無効

 ・水属性無効

 ・火属性耐性

 ○能力(スキル)

 ・鑑定

 ・念話

 ・再生 → 高速再生

 ・枝伸縮 → (そう)(もく)

 ・魔力感知

 ・森羅共鳴 → 森羅万象

 ・配下創造


 ・特異(ユニーク)スキル『鍛錬成長(グローウィング)






 な、何があったんだ……。

 どうして、こうなったんだ……?


 それは、確か俺がレベリングしようとしてた時に(さかのぼ)る――


◆◆◆◆◆◆


 レベリングじゃー! 魔物共、狩り尽くしてやるぞ!

 そう意気込んで、魔物を探し始めたところまでは良かったのだが。


 何故か、全然居なかった。


 いや、もう、ホントにおらん。

 さっきボコボコにした魔物共が最後だったのかもしれないな。

 ログさんは《魔物の反応は一切感じません》って言ってたし。

 ――いや、急に言われても信用できるかッって話だけどね……。まあ、本当に居なかったけど……。



 罠で食らった毒煙が結構痛かった。いや、物理的な痛みじゃないんだけど、身体が蝕む嫌な感覚だ。毒耐性なんか持っていないから、状態異常系はあんまり食らいたくない。

 もしかしたら、再生がなかったら早死してたかも――なんて嫌な予想が脳裏によぎるほど、その毒煙は嫌な罠だった。


『まあ、魔物がいないなら仕方ないよな。なら、地道に練習する他無いんだけど――枝はもう熟練したし、次は何やりゃいんだろ?』


《枝関連が問題無いのならば、次は魔力関連を鍛えてみてはどうでしょうか》


 なるほど、確かに。

 魔力関連はまだ早いかなーって放っといてたけど、枝が自由に動かせる今なら、本格的に訓練できる状態だというわけだな。

 まず〝魔法〟という概念も、この世界じゃどういう定義なのかが分かってないし……。


『ログさん、〝魔法〟について検索ってできる?』


 ログさんを頼りっぱなしだが、仕方がない。

 だけど、流石に無理か? この場に無いものを鑑定(しらべる)ことなんてできな――


《できますぅ! それでは、『概念:魔法』について検索しますね?》


 おい、できるのかよ。ログさんや、少し万能過ぎやしないか?

 心なしか、感情を持ってるようにも聞こえるけど……まあ、気の()()だろう。

 お願いします――と念じると、ログさんは相槌を打って、すぐ検索に取り掛かってくれた。見えないけど。



 さて、ログさんが調べている間に、自分のステータスでも見直しますかね……。




 ○名前:なし レベル十五

 ○種族:神樹……世界樹(ユグドラシル)(幼体)

 ○称号:神樹の芽生え

 ○加護:創造神の加護

 ○魔法:

 ・『樹木魔法』

 ・『大地魔法』

 ・『精霊魔法』

 ○技術:なし

 ○耐性:

 ・痛覚無効

 ・自然無効

 ・地属性無効

 ・水属性耐性

 ○能力(スキル)

 ・鑑定

 ・念話

 ・再生

 ・枝伸縮

 ・魔力感知

 ・森羅共鳴

 ・配下創造




 こうして見てみると、内容がフワフワしている箇所が多いな。

 取り敢えず、片っ端から〝鑑定重ね〟していこうか。




 神樹:樹木系の生物で最上位の種族。神性を帯びており、無尽蔵の魔力を持つ。

 神樹の芽生え:神樹として誕生した際に獲得する最初の称号。傷の回復速度が上昇する効果を持つ。


 創造神の加護:創造神が認めた者に与える加護。現在は、レベルに比例して状態異常の抵抗が大きくなる効果を持つ。


 樹木魔法:樹木を操る魔法で、『草木魔法』の上位に当たる。

 大地魔法:岩石や土を操る魔法で、『土魔法』の上位に当たる。

 精霊魔法:精霊と交信してその力を行使する魔法。精霊との信頼度によって力の量が変わる。




 ――おかしすぎるだろ。

 なんやねん、『神樹』の説明。神性を帯びてるってどういうこっちゃねん。

『創造神の加護』も、俺みたいな奴に与えられるようなものじゃない気がする。効果は……しょぼい気がしなくもないけど……。


 魔法は操る認識で良いのか。〇〇魔法の〇〇に、属性の名前が入るってことでいいのかな?


《間違ってはおりません》


 うおわぁ!?

 な、なんだ、ログさんか……。検索はもう終わったのか?


《はい、検索完了しました。内容を聞きますか?》


『イエス。ぜひ聞きたいとも!』


 そう答えると、ログさんが機械的な音声で説明し始めた。




《検索結果:魔法とは、魔力を用いた攻撃であり、現象操作である。それぞれ異なる理論と性質を持っているため、使用者の適正や能力(スキル)との深い関わりを持つ。魔法は主な分類として、一つの属性と七つの系統と分かれる》




 曰く、その系統とは――



 無属性魔法:普通の魔力攻撃や、肉体強化などが分類される。


 炎系統魔法:火炎に関する物を操る魔法が、この系統に分類される。

 水系統魔法:水流に関する物を操る魔法が、この系統に分類される。

 風系統魔法:疾風や迅雷に関する物を操る魔法が、この系統に分類される。

 土系統魔法:土木や岩石に関する物を操る魔法が、この系統に分類される。


 聖魔系統魔法:光明や暗闇に関する物を操る魔法が、この系統に分類される。

 特殊系統魔法:幻覚や召喚など、上記の系統魔法に分類されない魔法が分類される。





《――魔法は、魔力を体内に巡らせることで使用可能となる――とのことです。私も間違えることがありますので、あまり当てしないほうがいい時もあります》


『な、なるほど?』


 やけに調べるの長いなと思ってたら、すんごい量の定義が出てきたな。

『樹木魔法』は土系統魔法でいいのか、ふーん。



『結構、系統魔法は多いんだな』


《そうですね。四大属性――火水風土を一括りにしても、全部で一つの魔法と三つの系統ですしね》


 なるほどね、覚えるのは大変そうだが、これから生きていく上で、かなり身になりそうだ。

 まあ、鵜呑みにするなと本人からの注意喚起だし、参考にする程度にしておこう。だけど、今はそれしか情報はないので、ゆっくりと覚えていこうと思う。


『今はログさんしか情報収集手段がないから、いつかは人と交流してみた――』



 ピコン!

 と、チャイムを押したような音が鳴る。


『……ん?』


 気の所為かな? なんか、ピコンって聞こえた気がしたが。


 ピコン! ピコン!

 今度は、二回連続で鳴り響いた。



 ……いや、気の所為じゃないな。ちゃんと聞こえている。


《――はい、しっかりと聞こえています》


『だ、だよな――』


 ログさんって、耳聞こえるんだ――なんて感じる暇なんて無く、信号機が点滅しているような音が、絶え間なく響いていく。



 ピコン! ピコン! ピコン! ピコン! ピコン! ピコンピコンピコンピコンピコン!!



『わわ!? う、うるせぇ……!』


 何!? な、何なんだよ! この音! 滅茶苦茶うるさい!!

 良く分からないけど、なんか温かいのが、体の内側を巡っている――?


『う……るせえ……』



 ――どれだけ鳴り続けたのか、俺には分からない。

 でも、何か凄い事態(コト)が起こったということは理解できる。

 頭痛にも似た轟音の数々は、何十分も俺の脳内を支配していた。

 いつまで鳴り続けているんだ――そう思うと同時に、ログさんが何かを言う。



《ステータスを表示します。なお、停止することは不可能となります》


『え? 何!? ピコンピコンうるさいから全然聞こえない!!』


 音による不快度が限界となり、怒気を含めて叫んだら――音は、聞こえなくなった。




 ○名前:なし レベル四十

 ○種族:神樹……世界樹(ユグドラシル)(幼体)

 ○称号:神樹の芽生え

 ○加護:創造神の加護

 ○魔法:

 ・『樹木魔法』

 ・『大地魔法』

 ・『精霊魔法』

 ○技術:なし

 ○耐性:

 ・痛覚無効

 ・自然無効

 ・地属性無効

 ・水属性無効

 ・火属性耐性

 ○能力(スキル)

 ・鑑定

 ・念話

 ・再生 → 高速再生

 ・枝伸縮 → (そう)(もく)

 ・魔力感知

 ・森羅共鳴 → 森羅万象

 ・配下創造


 ・特異(ユニーク)スキル『鍛錬成長(グローウィング)




『……え? なん……は?』


 なんで、レベルが上がってるんだよ??


 《報告(レポート)。先程、魔法は魔力を体内循環させることで、使用できるとございましたよね?》


『ああ、うん。そうだね……それがどうしたの?』


《あくまで一般視点なのですが……神樹という種族は、常に魔力が全身を巡っているのです》


 ……うん、魔力が巡っている。それは分かったよ、でもそれがどうレベルアップに繋がるんだよ?


《原因特定のため、特異(ユニーク)スキル:『鍛錬成長(グローウィング)』を検索してみたのですが――》


『――ですが?』


《たった一部しか入手できませんでしたが、その内容は『魔力を体内に巡らせる時間に応じてレベルが上がる』というものです》


『……んん!?』


 魔力を巡らすだけで!? どういうこっちゃねん!!

 おい神様仏様どこの誰か様! この世界で俺にとって新事実が判明するのも、すっごく怖いから助けてくれよ!


《それでも異常に相性が良いのですがね……》


 知らんわ、んなもん――ッ!



『魔力を巡らすだけでレベルアップする』という事実を受け入れるのに、結構な時間を要することになったのであった。

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます!


「面白い!」「続きが気になる!」

そう思っていただけたら、感想や評価をいただけると嬉しいです!


★★★★★やブックマークをしていただけると、作者が飛び跳ねて喜びます!


皆さまの応援が、次のお話を書く力になります。

これからもよろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ