表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/8

3.

 妖精の愛し子か。ノエルは帰りの馬車で、思考を巡らせる。

 妖精の愛し子は妖精に好かれやすく、妖精の姿が見える者のことを言う。その者によって、力の程度に差があるらしいが、イーブのは……。

「ステイシー様が見えるのなら、そういうこと、よね」

「聞こえていたか」

「貴女、考え込むときは声に出るでしょう」

安んじる場所では、ぶつぶつと言っている時があるらしい。

「君しかいないじゃないか」

「そういうことではありません。ノエル」

がたがたと揺れる車内で、コーデリアはノエルに手を重ねる。

凛とした彼女の瞳が揺れていた。ノエルは目を合わせ、

「大丈夫だ、コーデリア。大丈夫だ」

ゆっくりとしっかりと、コーデリアは耳を傾ける。

「大丈夫。なんとかする」

「ふふ、心配ですね。一緒に、ですよ」

「ああ、二人なら私達なら、なんだってできる」

「ふふふ、なんです、世界でも救う気ですか?本の中の英雄みたく」

ちゃめっけのある言い方だ。

「ああ、君はいつも私の英雄で、道標だ」

「共に歩みたいと、いつも言っているでしょう?」

もう忘れたのですかと顔に書いてある。

「それは、難しい提案だ。君には、私がついていくのだよ」

「もう、話になりませんね」

コーデリアは呆れたように言う。

 険悪とにこやかを混ぜた朗らかな時間、は長く続く__。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ