表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
錬金術師見習いです。  作者: ダグラス
29/63

エミリの解説

 私達エルフには故郷がある。人間が不死の国と呼ぶ土地だ。

 新年を迎える夜に、故郷に祈りをささげる。

 私はアルストリアで産まれたので、故郷は知らない。新年の儀式だと思っている。


 新年早々、厄介事が舞込んで来た。

 学術研究会へママの代理で行く、王国軍からの依頼、ママは両方とも私に任せるつもりだ。しかも、ショウに白夜(びゃくや)を渡していた、パパが大切にしていた宝刀だ。

 私はママが理解できない時がある。


 学術研究会は退屈だった、なぜ学者は要点をまとめてから話さない。

 長々と遠まわしに小難しく話す、やっぱり私は学者にはなりたくない。ショウを鍛えて私の代理をさせよう。

 魔族は王位継承者を侵略の成果で争っている。その情報の出所はどこだ?


 アルストリアと訓練場にあるダンジョンはママが作った。

 アルストリアで実験をして、訓練場で実用化させた。当時は兵士の実戦と魔石の採取を同時にできる、画期的な施設だった。

 現在は必要なくなっている。

 そこに魔族が現われた、ダンジョンを使って何かたくらんでいるな。

 推測するに兵士の製造だな、幻獣はダンジョンの外に出ると魔石に戻ってしまう。もしもダンジョンの外でも戦える幻獣を作り出せたら、この国だけの脅威ではなくなる。


 ショウが極夜(きょくや)を魔族が持っていたと話した。

 半信半疑だったが一緒に来た女の子が、黒い宝石の様な魔力と言い、さらにその子は『予知』のスキルを持っていた。

 信じるしかないな、私がママを理解できない時は何かある時だ。



 結局、ショウの仲間は王国軍に雇われ、私達も協力しないといけなくなった。

 極夜奪還の為にママも本気になっている。ショウを鍛える手間は、ママがやってくれそうだ。

 たぶん、死なないだろう、ショウは見た目より丈夫な体をしている。


 少しやさしく接してあげよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ