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涙に残った自由

三葉の様子に透花は

「見ちゃメ」と言って

沙良の視界を手で塞ぐのと同時に

三葉を見ていた男は「クソったれ」と声を上げ

ナイフを構えて接近した

その単調な動きを見て三葉は笑みをこぼすと

「その動きをシていいのは

紬みたいな人外じゃないと」と呟いて

「すっごいゆっくりだね」とバカにした

妖怪殺しの人生を

バカにするような発言に青筋を浮かべ

「クソガキが」と言って迫る男へ

三葉は踵を突き出して迎え撃つように

まっすぐ走りだす

その動きを見てニヤリと笑みを浮かべた男は

三葉よりも早くナイフを突き出したが

三葉は踵を支点に上半身をひねり

そのナイフを回避すると

捻った足をそのままに

空いた足でそのまま男の横に踏み込むと

男の首にナイフを突き立てる

あっさり終わった男の死に

三葉は「はぁ」とため息をついて

「胸糞悪」と呟くと「透花

ありがと」と感謝して

三葉は夜凪に連絡を入れる


その様子を見ていた羽衣は不機嫌そうに

「私の視界は塞がないんだ」と呟くが

移動を優先したい三葉は

「とりあえず羽衣の家に行っていい?

少し話し合いたいから」と伝え

羽衣の不満を無視した

少し焦るような三葉の様子に

羽衣も「分かった」と言って足早に動き始めた

ーーーーーーーーーーーーーー

三葉から連絡を受けた夜凪は

「道端に落ちてる死体を処理しろだぁ

何を教わったら

道端で人を殺す考えになるのかね」と愚痴りながら

紫乃へ「用ができた少し手伝ってくれ」と伝え動き出した

ーーーーーーーーーーーーー

移動を始た三葉達は沙良を心配しながら黙々と歩いていたが

彼女の中で

混乱と恐怖が襲い続ける中

父親が死んだ事実を察していた沙良は

どこか解放された清々しさを纏う涙を流していた



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