体を突き動かす命令
沙良を脅していた父親
彼は娘の下校時間になると
何処か不気味な笑みを浮かべ
通学路を歩き始めた
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同時期に通学路を歩く沙良は
三葉をチラチラ見つめ
(二人で帰るはずだったのに)と
怯えながら歩き続けた
三葉は沙良の視線を感じ
ニマニマと止まらない
笑みを浮かべながら(あららボクが居ることに
そんな不満かねぇ)と
心のなかで呟いて周りを見る
まだ誰にもつけられてないことに
(仕事が早いね)と
あの四人組を褒めながら
周りに人がいないと確認した三葉は
眼の前を歩く通行人を見つめ
同時に沙良の様子を確認する
沙良もこちらに
歩いてくる通行人を見つけ
肩を震わせた
その様子を見ていた三葉と二葉は
【【ビンゴ】】と呟く
三葉は二葉と声がハモったことに
笑いながら
【沙良の様子を見てると
襲ってこなそうだけど
どうする?】と二葉に相談すると
二葉は【あの男とすれ違ったら
あの子を保護して
事情を聞きましょう?】と提案した
そんな会話をしながら
男とすれ違うその瞬間
「やれ」と命令するような
低い声が響いた
その一言を発した時
一番に動いた男は
手に持ったナイフで
三葉に斬りかかるが
その腕を掴んだ三葉が
「なにしてるの?」と
怒気の孕んだ声で声をかけた
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男より少し遅れて
動き出した沙良はナイフを持って
羽衣に向かって走り出すと
金縛りにあったように
体が動かなくなり「なんで」と
声をあげる
その時
姿を表した透花が
沙良の首にナイフを当てた
沙良は首筋に当たる冷たい感触に
「はぁ・・・はあ・・・」と呼吸が浅くなる
その様子を見て「なんなんだ
お前は」と思わず声をあげる男に
三葉は笑いながら
「まさか
目撃者を殺す危なぁい考えの
持ち主だとは思わなかったよ」と口にすると
裾からナイフを取り出し
一気に後ろへ飛ぶと
「おじさん
意外と手ごわそうだから
ガチで行くよ」と宣言した




