危険人物の交渉術
二人で会話していた夜凪は
「俺はそろそろ警官と接触しに行くが
お前もそろそろ仕事に戻れよ」と言って移動を始めた
一人残されたアクターは時計を確認すると
(こりゃ遅刻だな)と急いで職場に向かった
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アクターと別れた夜凪は
(今回の接触はちときついぞ)と心のなかで呟くと
(今回の警官は知り合いでもなけりゃ初対面
そんな中で信用得ろと
こんな無茶ぶりは初めてだぞ)と
文句を垂れながらも
夜凪の顔は笑っていた
そんな夜凪は(ムズけりゃ
ムズいほど楽しいから
問題ないが)と嬉しそうに足を向けた
数分して警察署に着いた夜凪が
中に入り顔を見せると
あっという間に取調室まで連行された
その様子に(危険人物って認識は
何処にいても同じなんだな)と思いつつ
(この状態なら簡単に接触できそうだ)と
つまらなそうに呟きながら
周りの様子から状況を理解していると
羽衣の担当警官が
恐怖で腕を震わせながら
取調室へ入ってきた
その様子を見た夜凪は
(おいおいおいまるで
仕事を押し付けられてるみたいだ
断れずって感じか
まぁ気弱そうだしな)と
相手の分析をしながら
「突然で申し訳ないが
死体の身元確認の仕事
アレを貰ったことがあるんだが
それが楽しくて楽しくて
その仕事 俺にくれないか?」と
言って切り出したが
担当警官は「それは・・」と
不安そうに声を漏らす
その様子に笑みを浮かべた夜凪は
「羽衣は虫を扱うんだろ?
羽衣が死んだ後
死体に群がる虫が
お前を殺しに来るかもしれねぇ
そんな危ない仕事やりたくないだろ?」と
導くように声をかける
夜凪の言葉に気弱そうな警官は
(確かにそうだ
こんな仕事押し付けたほうが楽だ
僕はこんな仕事をやりたいわけじゃない)と
心の中で納得させるように呟くと
「頼みます」と言って夜凪に仕事を渡した




