手を取り合う理由
状況を理解した彼女の力が
絶望で動けない私の体を突き動かしていく
私は彼女の家にある日傘を借りると
日を遮りながら家に帰宅した
帰宅後の私は家にあるパソコンを開き
妖怪を殺す闇バイトを調べ始める
私は教師という職業柄
妖怪を殺す闇バイトに手を染める生徒を
何度か見たことがあった
バイトを調べる中も
彼女の力は
それに応募し妖怪を殺せと
それが最適解だと叫び続ける
その声に同意を覚える私は
感性が崩れ始めてるのを実感する
今にも
吐き出そうな思いを
飲み込んだ私は覚悟を決めウェブ上に
募集サイトを作ると
味方を集め組織を作り始めた
そのサイトが隠世会の原型になった
それが隠世会の成り立ちだ
と言って
蒼は話を止めた
重い空気の中で
夜凪は一人「要するに
能力に恵まれ生きるために組織を作ったが
制御できなくなっちまって困ってると
腐敗を切り捨てたいが今の状態じゃちと厳しい
そこでお互い手を取り合おうって話だろ?」と
言葉で軽くまとめた
そんな夜凪に続いたアクターが
「こちらは人と妖が同じだと証明する目的があるが
偽装した人数・・・・
証拠が不十分なことと
うまく偽装するために情報の共有や
サポートが欲しいって感じだナ」と
お互いがいま欠けてるものをまとめ合う
そんな夜凪とアクターに蒼は
「いい味方を持ったな」と口にする
周りがこれからと現状を話し合うなかで
妖怪だけを頭に入れて思考を巡らせていた紬は
「あなたの能力とあなたの信用してる人
この2つを教えてくれない?」と目を細めて言い出した
そんな唐突な疑問に蒼は
「どうしてそう思ったか
聞いてもいいか?」と
授業をするように聞き返すと
紬は「まずこれから人手が欲しい時に
能力や得意なことを知れてると
連携がしやすいからかな
これから動いてく上で力は
知っておくべきだと思う」と理由を伝えた
そんな紬の説明に夜凪は「救援を要請した所で
協力できなきゃ逆効果だしな」と理解する
お互いの案を受け入れながら
話を進める三人の様子に
蒼はメモを取り出すと
「ここに連絡先を書いておく
落ち着いたら私の仲間を紹介しよう」と
言って立ち上がると
「その話は時間がかかる
それにここには偽装ターゲットもいるんだろう?
それを終わらせてから話し合おう」と
言って立ち去っていった




