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視線の先で名乗る者

アクターの疑問に数秒沈黙した綾人は

「俺の立場ね・・・・・」と呟いて

「一応トップの人とは知り合い

組織の成り立ちは

追われてる妖怪が生計を立てるために

協力し合って妖怪を殺す組織だったと思う

組織は大きくなって気がつけば

殺し好きや人間も入ってきてたけど」と

あっさり答えると「交渉さえできれば

協力関係になれるんじゃない?」と

見透かしたように呟いて

「そんなことより

今はあの子の秘密じゃない?」と

話をそらす


綾人から送られた視線に

三葉は二葉に【どうする?】と

疑問を投げかける

二葉は肩を竦めると

【バレた以上

隠すつもりはないわ

これを機にあの子達と

関わろうとも考えてるしね】と答えると

三葉に向かって【ただ

私の過去は誰にも教えないわ】と宣言し

【体借りるわね】と言って主導権を借りる


綾人の呼びかけによって視線が集まる中

三葉の纏う雰囲気がガラリと無機質なものへ変化した

混乱する車内に「はじめまして」と一言告げた


三葉は何かを隠してる

そう確信していた周りの仲間は

気まずそうに固まる

そんな周りの様子を気にかけた様子もなく

「私は白爪家の次女白爪二葉

みんな驚くように黙っちゃってるけどさ

気づかなかったわけじゃないでしょう?」と呼びかける

二葉の呼びかけに「確かに

紬とやり合った時の立ち回りも

動きの切れも中学生のガキンチョにしては

動けすぎてたな」と煽り気味に返す

そんな夜凪の煽りで「フフ」と笑った二葉は

「隠せてたようでなにより」と返した


二葉と夜凪の会話に

「はぁ」とため息をついたアクターは

「私は一葉と三葉の間で2が無いと違和感を

感じていたんですが実際にいたんですね」と敬語で

仲裁するように入り込む


二葉の暴露によって動き始めた空気感をジッと観察していた綾人は

(思ってたのと違った)とつまらなそうに胸中で呟いた


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