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布の向こうの殺意

三葉の問いかけに

柄目の男は「御影 綾人だよ」と答えて

興味深そうに三葉を見つめると

「なんでここに来たのかな?

中学生が来るような

場所じゃないと思ってたけど」と疑問を言葉にする


そんな綾人の疑問に

「プュ」と笑った三葉は

「中学生を誘拐してる組織が何言ってるのよ」と口にした

そんな三葉の言動に戸惑いを覚えた綾人は

「うちの関係者だっけ?」と呟く

そんな気だるそうな綾人に

興味を持った三葉は「あやちゃんはさ

なんでここに所属してるの?」と煽るように問いかけると

綾人は苛立つ様子で「目腐ってる?

それとも舐めてるのかな?」と殺意を向けた

綾人の怒りを無視しながら

窓をちらりと覗いた三葉は

建物の屋上から夜凪の顔を見つけた

驚きで固まっている夜凪の様子に

ニヤけながら

「ケチョンケチョンに舐めてるよ」と

気持ち悪いセリフを言って

袖からナイフを取り出し投げつける


三葉が適当に投げたナイフは

宙を舞い壁に突き刺さるが

刺さったナイフは

幽霊が居るかのように浮き始めた


浮いたナイフを見て笑みを浮かべた三葉は

そのままかかとを軸に足を突き出すと

スケーターのように体を回転させて接近する

回転の遠心力を利用して

投げ出した布で姿を消すと同時に

綾人の意識を正面に向ける


三葉が気を引いたのを

確認した透花は

後ろから綾人を突き刺した

ぐさりと鳴った刺突音を

合図に「ギュウ」と言いながら

布ごと抱きつくと

手に持っていた糸で

軽く拘束した


三葉の重さと体の拘束に

バランスを崩して床に倒れこんだ綾人は

「君も戦えたんだね

もう一人とお話したいなぁ」と呑気に呟いた


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