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錆びた鍵の向こう側

作業を初めて一時間頃

ガチャリと鍵穴から音が鳴った

それを聞いた三葉は嬉しそうに

「やっと終わった」と言いながら

ドアを開いて侵入すると

ベッドには首輪をつけられ

拘束されている人を見つけた

三葉はポケットからスマホを取り出すと

寝顔にカメラを向けた


三葉は【情報情報】と言いながら

寝顔を写真に収め

次の部屋に向かう


三葉は錆びた鍵穴のピッキングに

慣れてしまったのか鍵を数分で開けてしまった

一回目との差に違和感を覚えた二葉は

【錆びた鍵穴は

硬いんじゃなかったの?】と聞いてしまう

そんな二葉に【力加減が分かったから】と

適当に答えて侵入する


部屋に入ってすぐ

三葉の視界に移ったのは首輪のついてない滞在者だった

それに違和感を覚えた二葉は

【代わりなさい】と呟いて体を奪う

直後に殴りかかってきた滞在者を

走り抜ける形で回避し部屋に入り込んだ


二葉は滞在者の

模様のある瞳を見て

「ッチ」と舌打ちをする

柄目の男の表情は

苛立つ二葉とは逆に楽しそうな笑みを

浮かべて「珍しいなぁ

まるで二人いるみたいだ」と呟くが

一歩も動かない

柄目の男は出口を塞ぐように

立っているだけだった


その様子に

三葉は【透花待ちでいいよね?】と

二葉に確認すると【持久戦よ】と答えた


少し考える様子を見せた二葉は

【あなたが時間を稼ぎなさい】と

言って体を返した

急な交代に三葉は

「まぁそうなるよね」と

呟きながら「君

名前は?」と話しかけた

ーーーーーーーーーーー

夜凪の指示通りホテルに侵入した透花の

耳に奥を揺らすような振動が響き

「ッ」と恐怖に顔を引き攣らせてしまう

何かあったと感じた透花は

夜凪の指示より状況の確認を優先し走り出した

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