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暗闇に紛れて

朝早くに起きた三葉は

少し冷や汗をかきながら

(紬が誘拐されて三日目

吸血が出来てないとまずい)と

焦りながら

あらかじめ夜凪から盜んでいた地図を広げると

そこには近くの高台や部屋の見取り図など

細かくメモが書かれていた

数分で読み込んだ三葉は(意外と本気だね)と

感心しながら地図をしまうと

30分ほどで男装メイクを済ました


すべての下準備を終えると

「透花の保護というボクの仕事はもう終わった」と

確かめるように呟いて

「ボクは自由にやるよ」と自分の考えを

正当化する

そんな三葉の独り言に【ボクたちでしょう】と

二葉が声をかけた


時刻は朝の三時

外はまだ暗く

隠れて行動するには

ちょうどいい時間だった


夜凪のメモした高台に向かい

1つ目の部屋の窓を覗き込むと

視界の中に移る首輪に

「・・・・・」と言葉を失うのと

同時に【二葉姉 二葉姉

あの感じ部屋に鍵かけられてないと

思うんだけど】と引き気味なトーンで

二葉に声を掛ける

二葉は困惑気味に【窓から侵入できそうなら

非常階段を使って一部屋ずつ

確認しましょう】と口にした


二葉からの提案に

【ピッキングは大得意だよ】と

呟きながら

部屋につながる一階の窓に向かう


監視カメラを避けるため

別の敷地からよじ登るように入り込んだ三葉は

【ここ 侵入されることは

あまり想定してないっぽいね】と意外そうに

口にしながら一階の窓をそっと開け

飛び移るようによじ登った

あっさり侵入できたこの建物に

【一時的な監禁場所か宿泊部屋かな?】と

口にすると二葉は【まぁ殺しを

生業とする組織だから

信用とか考えないのかもね】と適当に答えた


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