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透明な居場所

三葉は玄関の鍵を開け

ついてきてるはずの透花に

道を譲ると

彼女は能力を解いていく


壁から浮き出るように姿を見せた

透花を見て喋れる状態と判断した

三葉は「透花ちゃん

あなたの親はちゃんと生活を見てくれてるんだよね?」と質問すると

軽く目を逸らし黙り込む

その様子を見た三葉は

「君は周りを信用できず

能力で殻にこもる

親の愛情を知ってるのに

姿を見せれない自分に失望し

周りに姿を見せれず懇願するように学校に通う毎日を繰り返す

まるで不登校の子供だね」と

いままで自覚できなかった自分を

やさしく突きつける

その間

透花の体はかすかに震え

目から涙を流していたが決して

隠れようとしなかった

そんな透花に三葉は

「代わりたいのに動けない

恐怖を感じる親と関われない

そう思うなら

ワタシが居場所を作ろう

ボクタチの秘密は

人が殺されたことにして

人を生かしてることなんだ」と

今も涙を流す透花の頭を

なでながら勧誘すると

透花は三葉に抱きついて泣いてしまう

その様子に「辛かったね」とひと声かけ

そのままでいた

鳴き声が落ち着いた頃

玄関のドアノブがガチャリと鳴る

その音に反応した透花は能力ですぐに

消えていく


ドアから現れたのは

青い服をまとったアクターだった


何かを探すようにリビングへ

向かうと三葉と目があった

少し苛立ち気味のアクターは

「学校から着信が鳴り止まないんだが

早く学校にいけ」と注意すると

三葉は目を逸らしながら「透花ちゃんを

見つけたんだけど

今 ボクに抱きついてるよ?」と

アクターに伝えた


三葉の理解不能な言動に

「いるんだな?」と呟き

「透花に何をしたんだ?」と小声で

質問すると三葉は「勧誘しちゃった」と

端的に答える


三葉の言葉に「スゥ」と空気を吸ったアクターは

「精神科に行っとくか?」と頭の心配を始めた


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