失踪の先――首輪のある部屋
帰宅した夜凪と三葉に
アクターは「紬を見てないか?」と訪ねてきた
そんなアクターの表情はこわばり
顔は冷や汗で濡れていた
そんなアクターの様子に不安を覚える三葉は
「手分けして
行方不明の妖怪・・・・
朝霧透花を探してたけど」と答えた
状況を理解したアクターは「クソ」と
悪態をつき「あのヤクザのような組織
隠世会は
妖怪も扱っていル」と
説明を始めるが
三葉の体を借りた二葉が
「妖怪を見分ける妖怪も居るわね」
と割り込んだ
夜凪は二葉の言葉をヒントに
「つまり
紬が妖怪とバレて殺されたか
誘拐されたってことか」と口にした
夜凪と二葉の会話に違和感を覚えた
アクターは「なぜ妖怪を見分ける
力があることを知ってるいる?」と
睨みながら聞いた
その瞬間
二葉は【あなたの本領よ】と一言残して
三葉に体を返した
三葉はアクターの疑問に
「一葉姉の力だったから」と
嘘か事実かわからない言葉をばらまと
驚いた様子に夜凪は「まてまてまて」と
ストップを掛け「お前姉がいたのか?」と叫んだ
夜凪の驚き様にアクターと三葉は
「「あ」」と口にした
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紬が目を覚ますと
瞳に写ったのは見知らぬ天井
そこにはベッドや冷蔵庫など
生活に必要最低限の家具だけが置かれていた
監禁はされるだろうと予想していた紬は
「は?」と驚いてもう一度周りを見渡す
何度見渡しても家具がちゃんと揃ってることに
「やさしい」と呟きながら首に手を当てると
なにか巻かれてることに気づいた
「あれ?」と口にして何度も触った
ジャラリと鎖の音が響く
ジャラリ ジャラリと何度も揺らした頃
首にリードのような鎖で拘束されていることに気付いた紬は
「私は犬なのかな」と
呟いてベッドから起き上がると
(こんど三葉に
お手をしちゃお)とふざけながら
冷蔵庫の中身を確認する
調味料や食材が入ってることに安堵して風呂場を探索した
ボディソープやシャンプー
洗顔やリンスなどを見つけて
安心した
鎖の長さは風呂場までが限界だった
紬は玄関の前に立ち
一歩足を踏み出すと「ヴ」と声を上げる
首に巻かれた鎖がピンと伸び喉が締まり始める
途中で諦めた紬は「はぁ はぁ」と息を切らしながら
「これからどうしよう」と天井を見上げた




