路地裏で見つけた顔
4人組は手早く準備を済ませ18時前に
移動を終えていた
予定より早く移動を終えたことに
驚くアクターは(仕事を
終わらせるか)と心で呟くと
職場へ向かった
そして残された三人は顔を見合わせた
三葉が「どうしようか」と言い出そうとした時
少し考え込んだ夜凪がふいに顔を上げ
「俺はバイト仲間を見てくる」と
言い残して彼も去っていった
その様子を見送った三葉は
「それじゃ手分けして
行方不明の妖怪ちゃんを探そうか」と
口にした
行方不明の妖怪を探すために
歩き始めた三葉は
【2時間ぐらい探してるんだけど
能力の暴走って
あったりするの?】と二葉に聞く
三葉の体は冷や汗でびっしょりだった
そんな三葉の様子を見ていた二葉は
困ったように黙り込むと
【ありえたりするわ
暴走ではなく迷子ってのも
視野に入れないといけないかもね】と
現実を告げる
二葉の言葉で諦めた三葉は
「学校にいるかも知れないし
一回切り上げようかな」と逃げるように呟いて
帰路につく
その時
人目につかない路地で複数人が三葉を囲った
その集団に夜凪の姿を見つけた三葉は
夜凪を睨んだ
それに気づいた夜凪は
人差し指を口元に立て
『秘密』とジェスチャーをした
夜凪の意図を察した三葉は
袖に隠してあるナイフを構え
「どうしたの?
おじさん」と会話をしながら
距離を詰める
男は三葉の子供のような仕草に
笑みを浮かべ
「一緒に遊ばないかな?」と
誘拐犯のように声をかける
そんな男の様子に三葉は
(誘拐犯かぁ)と心で呟くと
(そういえばあの組織って
誘拐までやるんだっけ)と状況を
理解し始めた
男の問いかけに三葉は
「どこに行こうかな」と言いながら
周囲を見渡す
人がいないことを確認した
次の瞬間
振り向きざまに男を突き刺した




