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夜明け前の悲鳴


三葉が目を覚ますと体が動かないことに

気づいて思わず横を見る

そこには自分の体に抱きつく紬がいた

理解できない状況に【二葉さんや?】と

何かを疑うように呼びかけるが応答がない

少しの間考え込んだ三葉は

「まぁいいか」と開き直って

紬を起こそうと体を揺する


いくら揺すっても起きる気配がない紬に

三葉はナイフを取り出すと

グサと

自分の指を刺した


「うぅ」と匂いにつられて

目を覚ました紬は

羞恥で抱く力を強めてしまう


紬の追撃に三葉は「あぁぁ」と悲鳴を上げて

「ストップストップ

死んじゃう

死んじゃうから」

必死に呼びかけると三葉を離し体を丸め蹲った

紬は震えた声で「なんで起こしたの?

起こさなくてよかったのに」とボソボソ呟く


紬の様子に混乱している三葉は

「ご飯食べてくるから

ごゆっくり」と言って

逃げるように去っていく



リビングについた三葉は

レバー料理がテーブルに置かれてあるのに気付くと

(夜凪が伝えたのかな)と心で呟きながら

「いただきます」と言って食べ始める


三葉が食事を始めた頃

ひょっこり顔を出した二葉は

【今は朝の5時よ

なんで起こしたの】と文句を垂れると三葉は

【知らなかったし

動けなかったし】と言い訳を始めた


三葉の様子に二葉は

【もう少し寝るから】と言って消えていく


食事を終えた三葉は外に出ると

どこかへ向かって消えていった



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