選択の夜と青い影
襲撃者の生き残りを追い出した二葉は
「はぁ」とため息を付いて
ソファに寄りかかると目を閉じた
その瞬間
二葉特有の透明な雰囲気が消えていき
三葉に体の主導権が戻るが
性別は戻らなかった
そんなことも気にできない
涙を流しながら「姉さん・・・」と
掠れた声で一葉を呼びかけるが
でて来るのは二葉だけだった
突然現れた二葉は気遣うように
三葉の背中を叩くと「悲しいよねぇ」と
温度のない声で慰め三葉の前に立つと
「今後のことを話しぃましょ」と何ごともなかったように
話を変える二葉に
どこか安心させるトーンを持つ二葉へ
三葉は無言で頷いた
二葉は子供と話すように
「これから あなたは何をしたいの?」と
優しく問いかけると
三葉が答える時間を作らず
「選択肢は3つ
妖怪の味方として妖怪を助けるか
警察から逃げる逃亡生活か
やり返す・・・復讐か
まぁ好きなように答えなさい」と
三葉へ選択肢を出すと
二葉は特徴的な目で三葉を見つめ
三葉も二葉の目を見つめる
その時間はまるで鏡と現実の境界だった
やがて現実側から
発せられた三葉の意志は
「妖怪の味方でいたいし
妖怪を殺す事情が許せない」と
力強く答えると
二葉は無関心な表情で
「じゃぁどうするの?」と聞く
ずっと笑顔だった二葉の口は止まらず
「一つは妖怪を
優先して世界を回る」と
言って指を一本上げると
「二つ目は妖怪を殺す方針を持つ
警察を暗殺する」と笑顔
物騒な方針を言って指を一本上げ口を止める
二葉は最後の一つを言う瞬間
無邪気な子供のようニタァと笑い
「警察側に味方を作る」と
言い出す
思わず「は?」と驚く三葉の声と同時に
ピーンポーンとインターホンが鳴り響く
落ち着きを取り戻していた三葉の
体がビクッと跳ね
腕は小刻みに震え始めるが「ふぅ」と
息を吐き恐怖や緊張を抑え
階段を降り初めると
震える手でビーズの髪飾りを噛み切り
手汗で滑り落ちそうになるビーズを裾に仕込む
ビーズがすべらないように細工していると
玄関にたどり着き「ハァ」と息を吐く
震える手でドアノブへ
触れるとあまりの冷たさに驚きながら
少しずつドアを開けていくと
そこいた大柄な外人を見た三葉は
驚きと緊張で息が止まる
なぜなら外人が身にまとっている青い服は
警察官の制服だったからだ
突然 家に訪問した警官は
ニコッと笑うと敵意のない青い瞳で
「話がしたい」と言ってきた




