生かすもの 殺すもの
学校から下校した三葉は
今日も朔にメイクを教えていた
だが 30分程度で
「今日はおわり」と言うと
「別のことやるよ」といって
バッグに手をツッコんだ
バッグをガサガサと漁った三葉は
メイク用の血のりと書かれた化粧品を
取り出した
朔は三葉の様子に(なんだろう)と
首を傾げて見つめていた
その様子を見ていた三葉は
「少し協力して」とだけ伝えると
朔の顔に死相を描き始めた
最初に肌を白く作り
目の周りや頬などに寒色を
付け足していくと
朔は死人のような顔になっていく
そこに血のりを付け足し
刺殺されたような傷や
血しぶきを少しずつ付け足していった
三葉は朔の顔を描くのに
夢中になっている時
夜凪は帰宅していた
カメラをもって
リビングへ向かうと仰向けに
寝かされた朔がいた
朔の顔が
三葉の頭で見えなかった
夜凪はは横から覗きこむと
驚いたように「お前
メイクもできんのか」と呟く
そのつぶやきで夜凪の
帰宅に気づいた三葉は
「ちょうどいい時にきた」と言って
朔の顔を見せると夜凪も
「これなら誤魔化せそうだ」と言って
証拠をひとつカメラに収めた
目的を終わらせると
朔は顔を洗いに洗面台へ向かった
その様子を見送った三葉は
「朔を送り届けるけど一緒に行く?」と
質問すると夜凪は「暇だからな
俺も行く」と答え
戻ってきた朔と一緒に帰路へついた
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空腹に悩まされていた妖怪は
朔が殺されるのを虎視眈々と
待ちつづけていた
朔の血をすすりたくてたまらなかったが
いつまでも
殺される気配がない
朔と朔の周りにいる人間に
苛立ちが募った
今日の夜
妖怪は朔と三葉
そして襲撃者が歩く姿を見て
・・・・・・




