影の導き手
朝早くに起きた三葉は
アクターを叩き起こして
「少し偽装方法と動きを
教えなさい」と伝えると
アクターは(今五時だぞ)と怒りながら
「夜凪を使う」と言い出した
二葉はアクターの一言に
【いいねぇ】と呟くと
少し不安そうな三葉は
「何をさせるの?」とアクターに聞いた
ニッと笑ったアクターは
「接触さ
朔の担当警官にな」と答えた
それを聞いた二葉は【誘導ね】と
呟くと三葉は【どういうこと?】と
二葉に疑問を投げかける
アクターは
姉妹の会話を割り込むように
「本人の証拠をとるという会話を
夜凪にさせる」と説明した
すぐに理解した三葉は
「オーケ
一週間程度で偽装技術を
習得できるよ」と伝え
お互いの状態や動きの
確認を終えると
学校や職場への身支度が始まった
ーーーーーーーーーーーーーーー
三葉やアクターを送り出した
夜凪は「あぁあ」と項垂れながら
「大役任せやがってよ
ついさっきまで敵だったのによぉ」と
つまらなそうに歩いていた
向かったのは警察署だった
夜凪が顔を見せるなり半ば当然のように
取調室に連れてかれる
朔の担当警官の顔が見えると
まるで家族のように「よ」と挨拶をする
警官は不機嫌な顔で
「何故毎回
馬鹿をするんだお前らは」と
勝手な襲撃や失敗に
相当 腹を立てていたが
気にした様子もない夜凪は
「止めたんだが
いっちまってな」と
自分のことを棚に上げて
「どうしようもない
やつだよな」と共感をする
警官の苛立ちが収まった頃
首を傾げた夜凪は
「そういや
死体の身元確認
面白そうだと思ってな
その仕事
俺にくれないか?」と
話題を振る
警官は
(妖怪の死体なんて
見たくも触りたくもなかったんだよ
祟が起きそうで)と喜ぶと
笑顔で「お願いしよう
やり方は今日教えてやる」と答えた




