変わる関係と変わる姿
ピンポーンと
インターホンが鳴り響く
ガチャリとドアが開くとスキマから
ヒョコリと顔を出した朔が
「なに?」と聞いてくる
三葉は楽しそうな表情で
「一人じゃ危ないから」と家に
押し入る
朔も遅れて理解したようで
「分かった」と頷くと
三葉は「それじゃ暇なうちに
メイクの知識を教えよう」と言って
どっからか道具を取り出すと
朔は「んぅぅ」と唸りながら「ヤだぁ」と
必死に主張するが抵抗できず
三葉に抱きしめられたまま
眼の前に並べられた
道具の名前を教えこまれる
三葉の説明を聞きながら
朔は「なんで僕を助けてくれるの?」と
思ったことを口にした
三葉は困ったように
「ボクは妖怪と人間が関わり
合う姿が見たいから」と答えた
昔を思いだした三葉の目は
涙で滲んでいた
少し時間を置いた三葉は
「そのためには
妖怪と人が仲良くやってる記録が
欲しいんだ
協力してくれるかい?」とお願いした
朔はうれしそうに「もちろん」と
答えると三葉は「安心したよ
ありがとう」と感謝を伝える
三葉は朔の顔を見つめると
「描かせてよ」と言って
顔を弄り始めた三葉は
(普通の矯正メイクは
初めてだけど・・・)と
内心不安を覚えなっていた
朔の前髪を左右に寄せてピンで止めそこに
ちょっとしたホクロをつけたす
さらに少しずつ
顔に影を入れ輪郭を弄っていく
そこで手を止めた三葉は
「特徴をいじれば
まぁまぁか」と呟いた
朔は自分の顔が
別人のように変化していくことに
「メイクってこんな万能なんだ」と
驚いていた
少し気に入った様子の朔は少し
はしゃぎながら
策は三葉と一緒に親の
返りを待つのだった




