仕込みの一手ーー転校生のメモ
私用のため、5日ほど更新できませんでした。
今日からまた更新していきます。
三葉が隣の席に座った瞬間
朔は不機嫌になった
それでもたのしそうな姿の三葉は
「よろしく」と挨拶をすると
三葉を見ようとせずそっぽを向いて
「よろしく」と挨拶を返す
その姿を見た三葉は【いいのかなぁ
マジシャンに背を向けて】と
言って何かを仕込み始める
朔が気づくより先に三葉は
「どこのあたりに住んでるの?」と
尋ねると朔は警戒しながら
地区名だけを答える朔に
頷いた三葉は「ウチと同じ地区だね
一緒に帰らない?」と誘う
そんな三葉を見て二葉は
【知ってたくせに】と呟いていた
一緒に帰るそんな三葉の誘いに
朔の中で
朝の襲撃がフラッシュバックする
一人でいると襲われる
あの引っかかる言葉を思い出して
「・・・分かった」と
不本意そうに誘いを受けた
朝の襲撃体験の効果で
朔に張り付けたことに
【これは成功だったわね】と
呆れ混じりで褒める二葉だった
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下校中
朔は(なんでこんな自由人と)と
心の中で不満をぶちまけながら
無言で歩いていた
朔の予想よりおとなしい三葉に
(そのままでいてくれ)と
願いながら帰宅した
何もなかったことにほっとしつつ
いつものように持ち物を整理し
制服を脱いで片付けると
ポケットに見知らぬメモが入っているのに
気がつく
数十秒見つめて首を傾げると
(気になる)と心で呟いてメモを読み始めた
そこには
「はじめまして妖怪くん
私は妖の味方
カウンセラーだよ
妖について気軽に相談してください
by 転校生」と書かれてあった
メモを読み始めた朔の
鼓動は早まり
恐怖で汗が流れるが
朔の心は自然と軽く
希望が見えたことに少し喜んでいたが
(親に相談しよう)と
慎重になる朔だった




