襲撃体験ーーボクと僕との鬼ごっこ
荷物をまとめて移動を終えた親子
三葉は荷物を整理しながら
「ここにどれぐらい居るの?」と質問すると
アクターは「お前の手際しだいダ」とだけ返して
どこかに向かっていった
その背中を見送る三葉は
「忙しそうだねぇ
今日はもう夜なのに」と小さく呟いて外に出る
夜中に外出しようとする三葉に二葉は
【何をするの?】と睨みつけると
【地形把握】と言って三葉は歩き出すと
数十秒で妖怪の学生
久瀬 朔の家についてしまう
三葉は驚いて「分かってんじゃん」と呟いて
(明日からでも動けそう)と考え始めた
その横で二葉が(これ
通行人も警戒すべきね)と警鐘を鳴らす
そこには朔の家を一定の周期で
見回りをする一般人がいた
三葉もそれを確認すると「襲撃者が何人かだけ
確認しよっと」と今後の動きを決め
学校までの道を確認すると
明日に備えてぐっすり寝るのだった
いつものように早起きした三葉は
すぐに身支度と男装を済ませ
朔の尾行を始めた
本人自身が妖怪と自覚しているのか
人とかかわらない姿を見た二葉は
(逆にそっちが危ないんだけどね)と心の中で
呟きながら【なんで男装をしたの?
アクターはいらないって言ったのに】と質問すると
三葉はフードを被って【襲撃体験】と答えて
【本物が来る前に慣れさせるの】と言いながら
朔の腕に掴みかかると
「はじめまして 妖怪くん」と話しかけて
「こっちへ来ようか」と誘拐犯のように語りかける
警戒心が強い朔の判断は早く
すぐに逃げ出ししていった
その姿を追いかける三葉は
男の声で「君が一人だったからさぁ
襲っちゃった」とわざと情報を漏らしながら
足を緩めて慌てて逃げる朔を見送ると
家に引き返しメイクを落として
学校へ向かうのだった




