古代魔導書の解読3
「で、≪泥沼≫っていうのを教えて貰える?」
ラウキアが上手く理解できなかった王級魔法は、おそらく重力関係の何かと思われる。
それ以外の王級魔法は、すでに習得していた上級魔法の範囲攻撃であるならば、想像はできる。
それ以外の上級の壁魔法はそれぞれ習得済みである。
「そうね。名前の通り、地面を泥にする魔法ね。足元が泥に変わって埋もれていくと、空を飛べない人間や魔物は大変よね」
悪魔は普通に空を飛べるので、苦労しないと言いたいのかもしれない。
「水分もたくさん必要そうなのに、土属性なのね」
「確かにそうね。でも、ここにも記載は無いけれど、嵐関係の魔法もあるわよ。水も関係するのに風属性の魔法との話よ」
「嵐の魔法もあるのね。それはまたたくさん魔力が必要そうね。そうね、属性も綺麗に割り切れないのは仕方ないわね」
「木の関係の魔法も、土属性よ。少し微妙でしょう?」
「なるほどね」
そして、魔物を狩りにいく次の機会に、ヨルクに斧を借りて、ラウキアと一緒に≪泥沼≫の練習をするユリアンネ。
「うぉ!何だ、それ!」
「新しい魔法よ。色々と使えそうよね」
屋内では使えないが、地面がある場所であれば、簡単に敵の戦闘能力を奪えそうである。特に対人戦のときに近接武器のみの相手であれば、かなり有効であると期待する。
「武器とか手放して、一回はまってみてよ」
シミリートも好奇心に負けたようである。
「これは!腰まで埋まるのか!」
「その辺りは調節できるかもね」
「いや、これはかなり使えるぞ。武装解除もしやすいし、衛兵でも重宝しそうだ」




