古代魔導書の解読2
「大体は分かったわよ」
しばらく経つと、ラウキアがユリアンネの方に振り返って状況を報告してくる。
「助かるわ」
「まず、これは火・風・水・土の4属性の上位の魔法が記された魔導書ね」
「なるほど」
「それで、先ほどの≪炎壁≫みたいに習得済みも結構あるわよ」
ラウキアが説明してくれたところでは、火属性では上級魔法の≪炎壁≫≪豪炎≫と王級魔法の≪爆炎≫、風属性では上級≪雷撃≫、王級≪爆雷≫、水属性では上級≪氷壁≫≪氷結≫、王級≪霧氷≫、土属性では上級≪石壁≫≪泥沼≫、王級では何か不明とのことである。
「だいたいは壁魔法があるのよね。でも風属性にもあるのかと思ったけれど、古代にもなかったのかしら」
「どうかしらね。この著者の癖かもしれないけれど」
「うーん。雷は壁として留めておくイメージがわかなくて、自分でも応用できなかったのよね……」
「王級に興味はないの?」
「え?もちろん、あるわよ。でも槍系の魔法がなかったことも気になって。使い勝手が良さそうなのに」
「そうね。今回の王級魔法は4属性のいずれも範囲攻撃みたいなのよ」
ラウキアが理解できた火風水のそれぞれは、≪豪炎≫≪雷撃≫≪氷結≫の範囲攻撃とのことである。
「それは、かなり便利そうだけれど、魔力も必要そうね。ま、実際に王級の≪炎槍≫の消費魔力は半端ないから」
「魔力回復ポーションを気兼ねなく使えるのだから良いじゃない」
「飲み過ぎるとお腹が苦しくなるのよ」
「贅沢な悩みね」
悪魔に呆れられてしまう。




