古代語の魔導書2
「ということで、この魔導書に書かれていることを教えてくれる?」
シミリートの槍を依代にしている悪魔ギアマ、ヨルクの斧を依代にしている悪魔ラウキアを呼び出して、古代語で書かれている魔導書について聞いてみる。
「報酬は?」
想定通りの質問がギアマから出てくる。
「そうね、魔力をいつも以上にあげるのでどう?」
「それも悪くはないが、もっと魂の取り分を増やして欲しいな。一番活躍しているのに」
ギアマの不満もわかるが、悪魔同士の喧嘩に繋がりそうで面倒な気配がある。
「まずは見させてから判断しようぜ」
シミリートがもっともなことを言うので、ギアマがシミリートを睨む。
「それもそうね。ほら、これよ」
ユリアンネが話題となっている古代語の魔導書を開いて見せる。
「どうしたの?あんた悪魔なんだから、これくらい読めるんじゃないの?」
「もちろんだろう!う……」
ギアマの様子がおかしいので、カミラが魔導書をギアマの前に突き出してみるが、反応が良くない。
「あんたには難しい内容だったのね。情けない」
カミラが厳しい発言をするが、ギアマはうなだれたまま返事がない。
「じゃ、あなたはどうなの?」
「ふーん。まぁ読めないわけではないけれど、全部ではないわね」
「何?」
「私はちゃんと学のある人と一緒に居たからね」
ラウキアは、この世界に召喚した魔法使いのことを指しているのであろう。魔法を極めたいという話だったのだから、魔導書を一緒に見る機会もあったのだろうか。
「全部ではないのね?難しいところは置いておいて、ある程度までは概要をわかるのね?」
「そうね。で、報酬はどうなるの?」




