↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
孤島奮起  作者: つふら
子猫達があらわれた
PR
76/126

ああ!


拠点から徒歩5分。北路から少し西に入った土地。土や岩の性質、地下水の有無を確認しながらレビルさんとシャインがそこに掘る場所を決めた。


場所が決まってから、シャインは鉄のシャベルやツルハシを作り出している。まだ鉄鉱石の在庫はあるとはいえ、数は確実に少なくなってきている。鉄鉱石も見つけることが出来たら補充していきたい。


俺はというと、これまた変わらず三度のご飯を作っている。


朝は水を汲んだあと朝ご飯。昼間まで魚を捌いて田んぼや麦畑の雑草抜き、牛や馬達の牧草に水をやったあと昼ご飯。脱穀精米し終わった米や小麦粉を袋に移し替えて夜ご飯。俺は完全に飯屋だ。


雨が降った日にゃ、更に暇になる。


合間に自分の洗濯物したり、土間や自室や犬小屋の掃除をしてはいるが。これといって大それた仕事はない。


昼、土間の片付けを終え、俺は田んぼに向かう。


ズボンの裾を捲りあげ、裸足になり、水田に入る。


追肥はカムイが考えながらやっているから、俺はひたすら雑草を抜く。


ミー、ミー



ん?何か聞こえる。聞こえた方に足を向ける。



ミィーミィーミィーミィー



近付くにつれ、声はより強く、そして複数聞こえてくる。



そして、それはいた。


水田に足がはまり動けなくなっている子猫。3匹。


ミィーミィーミィーミィーミィーミィーミィーミィーミィーミィーミィーミィーミィーミィーミィーミィー



煩い。が、可愛い。可愛いすぎる。


俺はどちらかと言えば猫派。実家には猫が4匹もいるくらいに猫は伊東家みんなが好きなのだ。


触る前に、辺りに親猫がいないか確認する。下手に触ると親猫が子供を食い殺してしまうこともあるからだ。


水田から出て辺りを見る。


西路の扉の下にある僅かな隙間を通ってきたのだろうか。


扉をそっと開けてみるが、親猫の姿はなかった。


まぁ、俺は連れて帰る気満々だったけど。可愛いし。


上着を脱いで、子猫達をくるむ。まだ体長10㎝くらい。


ミィーミィー言いながら、くるもうとする俺の腕にまとわりついてくる。


あぁ!可愛すぎる。


3匹を包み込み、母屋へ向かう。


土間の扉をそっと開ける。


よし、誰もいないな。


空の桶に子猫達を移し替えて、川へ。


一匹づつ、出して泥を洗い落とす。


みんな同じような色であまり区別はつかない。茶色っぽいベースの体に黒毛が混じっている。


ミィーミィーミィーミィー


「どうしたんでしゅか。」


俺は今、この子達の可愛さに我を失っている。自覚もしている。


名前を付けなければ。


子猫達をじっと見つめ、決めた。


右目の周りに黒毛が混じった子は『ライト』、左耳に黒毛が混じってる子を『レフト』、尻尾が黒毛のこの子が『センター』だ。


俺はライオン●ングのあの猿のようにセンターを両手で抱きしめ、空高く持ち上げた。


今思えば、子猫の可愛さに心が迷子になってたのかもしれない。




夕食後、みんなが揃ったところで、子猫達皆に紹介した。


「あら、かわいい!」


と、ルルとハナとシャイン。


今のうちに可愛がるがいい。俺は子猫達と寝るんだ。


「名前、なんにするの?」


「僕はねー」


黙れ、皆の衆!もう、子猫たんの名前は決まっているのだ!


「うわ、単純な名前。」


「いいではないか、分かりやすくて、拙者はいいと思う。」


ありがと、レフト・・・間違えてたレビルさん。


あまりのレフトの可愛さについ、間違えてしまったよ。


すでに俺は猫トイレを竹で作ってしまった。ぶっちゃけると、午後は猫のトイレと猫ゲージと猫餌入れしか作らなかった。


本当は俺の部屋に置きたい。置きたいがそこはグッと我慢した。


と、言うわけで新しい仲間が増えました。


寝る時間になったので、俺の膝の上で寝ている子猫達をゲージに戻す。ミィーミィー鳴く。


「俺の部屋に来るか?一緒に寝るか?俺は一緒に寝たいんだけど、ハナがダメって言うんだ。寂しいよなぁ。」


「バカ言ってないで早く寝て。」


ハナに一喝された。


ハナ、最近、ルルに似てきたよ。


子猫達の鳴き声に後ろ髪を引かれながらも、渋々部屋に戻り、俺は床についた。






朝、夜明けとともに土間へ向かう。


もちろん子猫達に会いにだ。


土間の扉を開けると、ハナ、シャイン、クジタ、キヌコ、ホープによって子猫達はすでにゲージから居間へと連れ去られていた。


俺の入る隙はなかった。


ううううう、俺もナデナデしたい。


明日はもっと早起きをしてやる。



子猫はかわいい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。