ラブラブ馬達のしょうもない会話
「今日も暑かったわね。」
「そうだな、でもあの水浴びは気持ちよかったよな。」
「そうね、ブラッシングも良かったわ。レビルさんってテクニシャンなのよ。」
「なんか、ちょっとだけ妬けるよ。俺以外のオスにアニーを触られるのはさ。」
「そんなこと言ったら、サニーだって、ルルさんに撫でられて、顔がニヤニヤしてたじゃない。」
「ば、ばか!してないよ。でも、まぁルルさんは気持ちがいいトコロを撫でてくれるんだよ。」
「ほら、やっぱり。」
「だーかーらー、違うって。俺が愛しているのはアニーだけだよ。」
「嬉しいわ、サニー。私も愛してる。」
そうやって、俺達はお互いの顔を擦り寄せる。俺の妻のアニーは最高の女性。初めて会ったときから、俺達は恋に落ちたよ。懐かしいな、村にいるときによく話をしたっけ。『貴方の子馬を産みたいわ。』『僕も君に僕の子馬を産んで欲しいよ。』なんてな。惚気ちゃったな。
「それにしても、凄くイイ家ね。藁はないけど、屋根もあって、食べ物をあって・・・それに貴方も側にいるもの。」
「そうだね、アニーがいれば、僕はどこでも天国だよ。でも、よく助かったものだね。一歩間違ったら本当に天国だったかもしれないし。」
「そうよ、崖から落ちたときは『天国で会いましょう』って祈ってしまったわ。」
「アニーが生きて一緒にいてくれる、それだけで僕は馬イチの幸せ者だ。」
他の馬が見たら、ナイス馬カップルと思うだろう。そのくらい、俺達はアツアツラブラブなのだ。
「そうだ、ねぇサニー。昼間も話したけどあの2人、どう思う?」
「あー、ルルさんとタケルさんかい?」
「そう!ルルさんは絶対にタケルさんの事を好きだと思うの。」
「アニーはそう言う話、ホント大好きだよな。」
「だって、気になっちゃうんだもん。ね、サニーはどう思う?あの2人、上手くいくかしら?」
「そもそも、ルルさんがタケルさんを好きっていうことから違う気がするんだけど。」
「それは違うわ。アレは恋する女の目よ。」
「でもルルさん、今日もタケルさんに向かって弓を撃ってたよ?」
「あれは、て・れ・か・く・し。」
「そっかぁ?」
「そうゆうものなの、女の心ってのは複雑なのよ。」
「俺はタケルさんが好きなのはレビルさんだと思っているけど。」
「えー?どう見たらそうなるの?」
「だって、2人で話しているとタケルさんは本当に楽しそうにしてるけどな。」
「それは、友情よ。愛情じゃないの。」
「じゃぁタケルさんとハナさん。」
「あり得ない展開ではないけど、あれはタケルさんが年上ハナさんに憧れてるって感じかな。」
「へぇ、そんなもんなんだ。じゃぁ、ハナさんとシャインちゃんみたいな関係かな。」
「そっちの展開はあり得るわよね。」
「へ?」
「だから、ハナさんとシャインちゃんでしょ?あり得るわ。」
「へ?なんで?」
「レビルさんとタケルさんのカップリングよりあり得るわよ。」
「か・・・カップリングですか。」
「じゃぁ、タケルさんとシャインちゃ・・・」
「ないわ。」
「早いね、返答。」
「だって犯罪だもの。」
「あ、はい。」
「シャインちゃんとルルさんはいいの?」
「あり。」
「ルルさんとシャインちゃんは?」
「あり。」
「ルルさんとハナさんは?」
「んー微妙・・・かな。ダイヤモンドさんとタケルさんなら、ギリギリセーフ。」
「・・・そうなんだ。」
・・・アニーの基準がわからない。
「でも、でも!どんなカップリングも私とサニーには敵わないわ。」
なんてかわいいことを言ってくれる。アニー、最高だぜ。
「早くかわいい子馬が生まれると良いね。」
「そうだな。どうなの?体調は。」
「問題ないわ。あと、春先には生まれそうよ。」
「そうか、どっちかな。オスかな、メスかな。」
「サニーはどっちがいいの?」
「俺は、やっぱアニーとよく似たメスがいいな。でも、無事に生まれてくれるならメスでもオスでも思いっきり可愛がってあげたい。」
「え?」
「え?」
「い、いえ、子馬としてよね。あ、ちょっと今までの会話の流れからちょっと変な想像しちゃって、ごめんねサニー、何でもないの。早く生まれてくると良いわね。」
「う、うん。」
最後の台詞だけなーんか引っかかるけど、とりあえずアニーの体調も良さそうだし、早く春にならないかな。今から子馬に会えるのが待ち遠しいよ。楽しみだなぁ。
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