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孤島奮起  作者: つふら
子犬達があらわれた
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サファイアの初獲物



ボスは不思議だ。

朝起きると、体の上からやわらかい葉っぱをつける。ボスいわく『しゃつ』と『じーぱん』って言うんだって。

この間、この葉っぱで遊んでたら怒られたんだ。


「サファイア!ジーパンで遊ぶなー!」って。


ボスは僕達の言うことわからないみたいだけど、僕達はなんとなくわかるようになってきた。


「どうにか食糧を増やさないとなぁ。安定した供給が出来るように工夫しないとな。」


僕には『あんていしたきょうきゅう』ってのはわからなかったけど、『しょくりょうをふやす』ってのはわかった。ご飯のことだよね。ボスは僕達のご飯の事をいつもいつも心配してくれているんだ。


ボスはすごいんだ。毎朝、魚をとりに行くんだけどあのすばしっこい魚を竹の棒で捕っていくんだ。僕達も手伝おうとすると、


「魚が逃げるから、お前達は川に来るなー」ってさ。


だから、魚はボスに任せて、僕達はウサギや蛇を捕まえる。少し前まで1番目のニーチャン・・・あ、ダイヤモンド、名前で呼ばないと怒るんだよ、ニーチャンは。


で、ダイヤモンドしか獲物を捕まえることが出来なかった。だからルビーも僕も悔しくていっぱい練習したんだ。


最近、ようやく猟の時の動きかたってのがわかってきた。獲物もあと一歩まで追い詰めることが出来るようになってきたよ。よし、僕も絶対獲物を捕って、ボスにあげるんだ。


あとね、ボスに獲物を渡すと美味しくなるんだ。あの魚だってそうだ。ボスが毎日捕ってる魚、僕達はあまり好きじゃなかった。


死んだ母さんも『川にいる魚という生き物は動きが素早く狩りにくい。やっと捕まえても美味しくないし、まれに死に至る病を運んでくる。』って。


最初にボスが魚をくれたとき、僕達を殺す気なんだと思ったくらい。


捕ったばかりの魚はやっぱりあんまり美味しくなかったけど、熱い魚は美味しかった。身がホクホクして、骨も頭も美味しく食べれちゃう。


ボスは美味しく食べれる方法を知ってるんだ。だから、僕もいっぱい獲物を捕れるように頑張るよ!




今日は『海』というところにきた。


ちょっと水をなめたけど、しょっぱくて飲めない。

ここにも獲物がいるかもしれない、ボス!僕は先頭を走るよ!


「エメラルドぉ、あまり遠くにいくなよー」


ボスは木を担いで歩いている。さすが、ボス。もう何か見つけたんだ。僕もこうしちゃいられない、もっともっと探さないと。


ボスが『いわば』っていうところに向かうって。


「お前達、ここで待ってろ」ってボスは言うけど、僕はボスについてく。


ダイヤモンドとルビーもそれぞれ獲物を見つけると張り切ってる。ボスが捕ってきたこの木はエメラルドに守ってもらおう。


よし、誰が1番大きな獲物を捕ってこれるか、競争だぁ!



岩場は歩きにくくて、時々水溜まりもあるから、ジャンプして避けながら進む。海の匂いで獲物の匂いがわからない。


岩と岩の間で何かが動いた。


警戒しながら近づく。のぞいたけど、なにもいない。気のせい?


と、思った瞬間、何かが飛び出してきた。


蛇・・・違う、なんかヌルヌルしてる。


でも大きいし、口からは鋭い牙がみえる。


ソイツはまた岩場に隠れる。よし、今度こそ喉元にかぶりついてやる。


そっと近づき、前足を入れる。


!動いた!


前足を引っ込め、飛び出してきた蛇の喉元目掛けてくらいつく。


ヌルヌルしてるけど力をこめたら噛みきれないわけじゃない!それに母さんを殺した蛇に比べたら、小さいし、力も弱い。


ぐっと顎に力をこめる。


バッタバッタ動いていた蛇は、動きが弱くなった。もう少しだ。


「サファイアぁー、帰るぞー」



あっちでボスが、呼んでる。


蛇を咥えながら、ボスのところに走り出す。すると、蛇が岩場の隙間からズルズルっと出て来た。なんだ、思ったより大きいぞ。


ボスのところに持っていくと、誉めてくれた。


僕らよりが初めて捕った獲物、ボスは喜んでくれたのかな?


コレで美味しいもの、またいっぱい作ってね!


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