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† 五の罪――運命(さだめ)との対峙(伍)
女の子が来た時のために用意していたはずが……いや、間違ってはいないんだけど。さすがに、この外見年齢では、文字通りの女の子になってしまう。
「だが思い上がるなよ、料理ぐらい吾輩もできるぞ! ご主人さまはいつもうまいと言ってくれるのだ」
「ほんとーに……?」
訪問販売をどう追い返そうか、時間を稼ぎつつ考える主婦のような疑り深い目で流し見る三条。
「うむ。あまりのうまさに震えながら食べておるのだからな」
それは果たして、美味しくて震えているのだろうか。
「ゼブブっち、ご飯粒ついてるよー」
「えっ、ア……アクセサリーだ!」
多聞さんを睨みつけ、アクセサリーを外すと、彼女は腰を上げる。
「んな程度でいちいち家出してたらキリねーぞ」
「放尿だ」
あまりに唐突かつ直球な物言いに、三条が溜息をついた。
「男がいるとこでそういうこと言わないの」
「男がいなくてもカミングアウトすんな。そーいや、風呂も自由に使っていいぞ。ただし、俺が入ってるときラッキースケベでもしたらエクソシスト呼ぶが」
「案ずるな。此の者は胸が一定以上に突出した人間しか異性として認識できぬ故、と魔王さまが」
“くらぐら”本編は、もう載せたのが3-4分の1ぐらいです。
現時点で、トランシルヴァニア編、ローマ編、天使時代のルシファー外伝がプロットにまとめてあります。




