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能力者の遊び

「ねえラミル。プールが解放されたらしいよ。どうする行く?」

 俺はラミルにプールへ行くかどうかを聞く。


「うん。そうだねプールに行こうか……」


 ラミルが少し顔を赤くして言う。


「ラミルなんか照れてる? そうだよなラミルってあまり露出するタイプじゃ無いから恥ずかしいのか。それに……」


 俺はなぜか口元がニヤつく。


「キク。今なんか変な事考えてなかった?」


 ラミルが俺の様子を怪しんで言う。


「何も変なことは考えてないよ。ただどのくらいの大きさのプールなのかなって」

 俺は目線をすぐさま逸らす。

「まあいいや。じゃあ早速行こうかプールに」


 ラミルは俺の手を引いていく。


「カルさんプールだってよ」


 ウニヤ達も同じく放送を聞いていた。


「プールかぁ。わしは温泉が良いんだが」


 カルベロスは温かい湯を想像する。


「温泉!? またそんなジジィ臭い事言って」


 ウニヤはためいきを吐く。


「なんだ、ジジィとは。まあでもウニヤが行きたそうだから仕方ないか」


 カルベロスは嫌々ウニヤのためにプールに行くことに決め、そのまま向かっていく。


「あれ? あそこにいるのはラミル様とキク様ではないですか? それにカルベロス様達もちょうど来たようです」


 カリスは言う。


「みんな来ていたんだ。ちょうどここで合流だね」


 ラミルはその光景を見て言う。


「ラミル様達もプールですか」


 コマチが言う。


「うん。あまり気乗りはしないけどプールに入るよ」


 ラミルはコマチに向かって少し躊躇いながら言う。


「では時間もないので早めに行きましょう。我らの部下達も早く入りみたいですし」

 コマチが言う。


「分かったコマチ。お疲れ様」


 ラミルはコマチの疲れ切った顔を見て言う。

 そして俺達はぞろぞろとプールのエリアに入る。


「更衣室はここか。あれ? ラミルはもちろん女子更衣室だよな」


 俺がそう思っているとラミルが普通に入って来る。


「ええ! ラミル。こっちで良いの?着替え」


 俺はラミルに聞く。


「うん。大丈夫だよ。だって…… ほら、こんな一瞬だから」

 ラミルは一瞬で水着に着替える。


「キクもウォータープロテクトで一瞬で着替えできるはずだから」


 ラミルが説明する。


「そ、そうなんだ……」


 俺はラミルの素肌を見て視線が固まる。


「あんなに恥ずかしがっていたのに露出多い水着を着るのか。それに上の方は……」


 俺はラミルの上半身に視線を上げる。


「なるほどね……って、俺は何をしているんだ」


 俺はすぐに冷静を取り戻す


「何してるのキク。早く行こうよ。大丈夫? さっきから様子変だけど」


 ラミルは心配する必要のない事を心配して来る。


「そうだな。ごめん、なんか疲れた気味で」


「そうだよね。まあ無理しすぎない程度に楽しもう」


 ラミルがそう言って俺達は素早く着替え、一緒にプールに行く。


「毎回、思うんだけど本当に大きいよな」


 俺は室内とは思えないプールの規模に驚く。


「本当に、そうだよね。ねえ、あそこからボール借りてこよう」


 ラミルがそう言って俺達はボールを取りに行く。


「ほら、行くよ」


 ラミルがボールを投げる動作に入る。


「水中でボール受け取るのって結構難しいな。いいよ、ラミル」

「じゃあいくよ、それ」


 ラミルがボールを投げると超スピードでボールは水を切り裂いていく。


「なんとなく予想はしてたけど、力入れ過ぎだろ」


 俺はボールを取ろうとする。


「キンっ」

「え? なんだ今の音?」


 俺はプールで絶対聞くことの無いような音を聞いて困惑する。


「キク様。ただいま水面波切りを感知しました。リーフカッターで対応済みです」

 ウォータープロテクトが出て来る。


「ラミル、俺の事好きじゃ無いのかよ。危うく殺されるかけたぞ。まあ、それがじゃれ合いってものか。じゃあ仕返しでこっちも本気だ! 反射水面波ボール!」


 俺は反射水面波を応用してボールの幻影を作りラミルに向かって全力で投げる。


「これで、どうだ」


 俺は少しやり返したような気持ちになる。


「キクのやつ。そんなに仕返ししなくても良いのに。まあこんなの余裕だけどね。これが本物だ!」


 ラミルは自信を持ってボールを取りに行く。


「バシャーン」


 ラミルが本物だと思っていたのは偽物でラミルは激しい水流を浴びる。


「よっしゃー ラミルのやつまんまと騙されたな」


 俺は良い気分でラミルの方を見る。


「え、まさかラミル…… 水着……」


 俺は危うく鼻血が出かける。


「もお、絶対に本物だと思ったのに。でも、なんかさっきより軽い感じがするんだけど」


 ラミルは自分の体を見る。


「うそ…… 水着が……」


 ラミルは顔を真っ赤にして一瞬で違う水着に着替える。


「あっ、着替えた。でも今ので分かった。ラミルは女の子だって」


 俺はそんなクソキモイ事を思いながら、ラミルに謝りに行く。


「ラミルごめん。ちょっとやり過ぎた」


 俺は謝る。


「僕も少しヒートアップし過ぎた」


 ラミルはしっかり俺の目を見て言う。


「ラミルはその方が似合ってる。魔王って感じがあるよ」


 俺はラミルの機嫌を取るために言う。


「ありがとうキク。そういえばさっき聞いたんだけどプールのショーがあるらしいんだ。それを見に行きたいなって」

「いいね、そういうの好きだ」


 そうして俺達はプールを上がってショーの会場に行く。


「うわー楽しいなー」


 ウニヤは子供みたいにはしゃいでいた。


「ウニヤちゃんだめですよ。女の子なんだったら水着を着なさい」


 マイルがウニヤに言う。


「水着はなんだか苦しいから嫌なんだ」


 ウニヤはマイルの忠告を無視して泳ぐ。


「まったく。素っ裸で泳ぐ奴がどこにいるんだよ。それに結構デカいし」


 ウニヤの周りには男達の集まりが出来ていた。

 観客は釘付けになってみていた。


「まあ、マイル殿。遊ばせてやりましょう」


 カルベロスは言う。


「カルさんもどう?」


 ウニヤがプールの脇で休んでいるカルベロスに近づいてくる。


「わしはもう無理だ。マイル殿が遊んでくれるそうだ」


 カルベロスがマイルにウニヤを押し付ける。


「ちょっ。カルベロス殿何を言って……」

「本当に! やったー じゃあマイルさん遊ぼ」


 ウニヤがマイルを連れていく。


「バンっ」


 ウニヤがマイルに大量の水を浴びせる。


「やりましたねウニヤちゃん。私に本気を出させるとは」


 マイルは体に力を込めて水着を破る。


「ああーー さっきウニヤの事あんな言ってたのに」


 カルベロスは呆れた様子で言う。


「くらえ千年水砲!」


 マイルは大量の水の玉をウニヤに浴びせる。


「冷たい!待った待った。もう私の負けでいいから」


 ウニヤは負けを認める。


「あのウニヤを負かすとは、マイル殿もなかなかやるな」


 カルベロスは言う。

 そうしてウニヤとマイルが戻って来る。


「お疲れ様です。マイル殿」


 カルベロスがマイルに言う。


「まあ、私にかかればこんなの余裕です」


 マイルは誇らしげに言う。


「まあそれも良いけど、水着を着たらどうですか?」


 カルベロスが言うとマイルは慌てて大事な所を隠して人気のない場所に行く。


「結果的にはウニヤの勝ちだな」


 カルベロスがその様子を見て言う。


「やったー。嬉しい」


 ウニヤが素直に喜ぶ。


「さあ、ウニヤも服を着なさい」


 カルベロスはウニヤに一枚のタオルをかける。


「次はショーがあるみたいだからそっちも見に行こう」

「そうなの! すごい楽しみ」

 そしてカルベロス達もショーの会場に行く。


「ラミル。楽しみだな」


 俺はラミルと一緒にショーの開始を待つ。


「そうだね。楽しみ」


 ラミルはそっと俺の肩に頭を乗せる。


「スライムだからかわからないけど、冷たいね」


 俺は突然頭に浮かんで来た事を何も考えずに言う。


「そうなの、じゃあキクの体温で温めて」


 ラミルは言う。


「そうしたいけど、もう少しでショーが始まるみたいだよ」


 俺はラミルを起こす。


「本当だね」


 そうしてショーは始まり、盛大なオープニングが開催されるのだった。

今回はお色気シーン多めになりました。次の話くらいからは普通に戻ります。

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