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強大すぎる力

「カーミン様到着しました」

「ああ、感謝するカルベロスよ」

そうしてカーミン達がナイロ王国へ戻った時すでに、所々に火の手が上がっていた。

「すでに始まっていたか……」

そう言ってカーミンは街の様子を眺める。

「カーミン様。お待ちしておりました」

カーズが出迎える。

「カーズ!無事だったか。それより民が心配だ、今はどうなっている?」

「一応、現在は城のシェルターにみんな避難しています。しかし、全員が入り切らないようで……」

カーズが厳しい表情をする

「正直、ここまで大規模に攻撃されるとは思っていなかった。これは余の責任だ。カーズよ落ち込むな。とりあえず、今は相手の足止めが重要だ。助っ人としてこのカルベロス達にも来てもらった。後からラミル達の部隊も到着する予定だ」

それを聞いたカーズは安心した表情を見せた。

「それは、大変助かります。カルベロス殿、相手は大勢で攻めて来ていますので、途方に暮れていたところでした」

そうして、ここ最近、類を見ない大規模な戦いの火蓋が切られるのだった。

「おもに、一番被害が大きいのはどこなんだ?カーズ」

「国の北口の方面です。ここの区画の半分が敵の手に堕ちています」

「まずいな、このままさらに侵攻されると、こちらとしても食い止める事が難しくなる。カーズよ、お前はとりあえず北口に向かってくれ、余はまず民を安心させに城へ戻ろう。それと、カルベロスよ、お主達は東口に行って欲しい。あそこは、大きな平原に面している。そこに大勢の兵を配置している事だろう」

「承知しました。わしらも全力で食い止めて見せます」

そう言うとカルベロス率いるギャラクシーキャット達は国の東口へ向かった。

「あとは、西口だな、あそこは山岳地帯への道が続いているから兵も置きにくい。しかし、その分我らの防御も薄くなってしまう。相手はそれを分かって五人衆の何人かを置くだろうな」

「そうですねカーミン様。私もさっさと北を片付けて西へ向かいます」

「ああ、頼む」

そうして、カーズも北口へ向かった。

「くそっ、分かっていても対処出来ないこのもどかしさ。ここはラミル達を待つしかないな」

そうカーミンは独り言を言って城へ向かうのだった。



「なあラミル、タイロ連邦国という国はどんな国なんだ?」

ラミルが険しい顔をして言う。

「あの国は非常に危険な国なんだ。あの国の王は自分の利益のためならどんな手段でも使う、そういうやつだ。今まで、数々の小国を飲み込んできた。そして、遂にはナイロ王国に匹敵するまでに急成長した。いわば、この近隣の国の中の暴れ馬というところだな」

「なるほど、そんなに危険な国なのか。なあ、ラミルあっちには強そうなやつはいるのか?」

俺は咄嗟に聞く。

「たぶんな、噂によると魔の五人衆と呼ばれる集団がいるそうだ。タイロ連邦国自体、兵の数で見ればもっと多いところもあるが、その五人衆と呼ばれる者達それぞれが小国を単独で潰す事ができるくらいに強い。それがあの国の強みとなっている。だから、今回のメインはそいつらになるだろう」

「そんなやつがいるんだな。分かった。とりあえず、そいつをボコボコしてやろう」

「そうだな、僕達の仲間はみんな強いから大丈夫だろう」

それを聞いたコマチ達は大きくうなずく。

「さあ、もうすぐだ。みんな全力で行くぞ!」

そうして俺達はナイロ王国に着く。

「ラミル様ですね。お待ちしておりました。こちらです」

そうして俺達は城へ案内された。

「バタン」城の扉を開けると、そこには戦いに怯えた大勢の人々の姿があった。

「ラミルよ、待っていたぞ」

「カーミン王、これはひどい有様ですね」

「みんな、この今までにない規模の戦いに怯えているんだ。それでラミルよ、お主達は西口へ向かって欲しい。きっと五人衆の者がいる事だろう。そして、キクよ、お主には敵の本陣に行ってもらう。それも一人で」

「え!俺だけ!」

俺は突然の事で顔から冷や汗が出る。

「ああ、お主は非常に強い力を持っている。たぶん大丈夫だろう」

カーミンが適当に説明する。

「ええ!俺だけなんか扱いが適当なんですけど……」

「敵の本陣は北口を抜けた先だ。今はカーズが対応してくれている」

「良かった、一人じゃないんだな。分かったよ、俺に任せてくれ。必ず倒して見せる」

そうして俺はさっきの感情など忘れたように、ワクワクして北口へ向かうのだった。



「ここが北口かあ。やっぱり敵の本丸に近いだけあって、街の悲惨さも一番だ」

「キク殿、遅かったですね」

カーズが話しかけて来る。

「やあ、カーズ待たせたな。ところで今どんな感じなんだ?」

「とりあえず敵の下っ端共は始末したが、一人強者がいるみたいでな。なかなか、厄介なスキルを持っているようだ」

「なるほどな、分かった。俺がそいつを片付けよう」

そう言うとカーズは笑いながら言う。

「たぶんキク殿では、相手が弱すぎて面白くないだろうから、私が行きますよ。それにあなたにはもっと重要な任務がありますからね。こんなところで道草を食っている場合ではないです」

「分かった。そっちはお前に任せる。死ぬなよ」

「この私が、倒されることなどありません。なにせアルティメットスキル。ディ•アークがあるのですから」

カーズが自慢げに言う。

「なんだそれ?まあ、強そうだから大丈夫か。じゃあカーズ、俺は早速行ってくる」

「分かりました。お気をつけて」

俺は北口を抜けてタイロの王がいる本丸へと向かうのだった。

その一方タイロ連邦国側では

「いいぞ、順調に進んでいる。これもお前のおかげだな、クレミス。そのアルティメットスキル、炎略の前ではあのカーミンも歯が立たないな」

「お褒めに預かり光栄です。デスタ王。私のスキルは生き物が発する熱を自由に操作する事ができます。この私の前では、どんな事も熱を介して筒抜けなのです。

おや、どうやらこちらへ一人で向かってくる愚かな人間がいますね。私が出る幕でも無いでしょう」

「この勝負は既に最初から決しているなクレミス」

「はい、その通りです」

タイロ連邦国の王であるデスタとクレミスは余裕な表情をする。

「よし、やっと北口だ。あそこだな王が居るのは。うわ、何だこれ!こんな大勢の兵士がいるのか。まあ、俺の前では無力だが」

そして俺はざっと10万くらいいる敵の中へ突っ込むのだった。

「おい、何だあいつは?カーミンの刺客か?俺達も舐められたもんだ。全員攻撃の体制に入れ、相手は一人だが油断は禁物だ」

敵軍のリーダーみたいな兵士が俺の姿を見て大勢の兵士達に呼びかける。

「なんだ?あいつ人間か?この大勢の敵に一人で突っ込むなんて馬鹿だな」

敵の兵士達は、俺を嘲笑う。

「おいっ貴様!こんなところに一人とは、死にたいのか」

一人の兵士が言う。

「死にに来たのはお前らだろう」

俺の言葉を聞いて話しかけてきたやつは激怒する。

「何だと!?舐められたもんだ。少しは楽に死なせてやろうと思ったが、やめた。行くぞ!」

そう言うと、その兵士に続いて大勢の兵士達が俺一人をめがけて一斉に向かってくる。

「本当に、救いようのない奴らだな。まあいいさ、まずはこれだ!コメットダンス!」

そう唱えるとカルベロスの時のように空から大きな青い光が降ってくる。

「おい、マジかよ。これはコメットダンスだ!まさか、あいつが。終わった俺達はもうおしまいだ」

さっきまで俺の一心不乱に向かってきた兵士達はみんな尻尾を巻いて逃げて行く。

「そうはさせない!ラピットドロー!」

「うわっ何だこの力は、強すぎて前に進めない」

兵士達はこの異常自体を目の当たりにして諦めたものもいた。

そして遂に青い大きな光が大勢な兵士を包み込む。

「本当にこの技って、残虐だよな。一瞬で数万の命を奪ってしまうのだから」

俺はあまりにも強大すぎる力に少し自分が怖くなっていた。



「どうするんだ?クレミス。やつは一人で数万の兵士を倒したぞ」

「安心してくださいデスタ王。私がいるのです。いざとなったら私が直接赴きましょう」

「ああ、助かる」

そしてテスタ王からは徐々に余裕が消えていった。



「こんなにやっても、まだ六万ぐらい残っているだな。今の俺に慈悲は無い。くらえ……」

そう俺が技を打とうとした時だった。



戦闘シーン入れたかったのですが、話が長くなってしまいました。

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