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異世界建築無双《BLUE COLORS》〜BIMとCADが使える俺、美少女領主に雇われ、伝説の職人たちを率いて理想の街を爆速で竣工させる〜  作者: beens
第8章:辺境領地凱旋編

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第1話:魔改造された我が家!? ベルタ親方の「要塞外構」と、新米見習いスライムの加入

 アトランティスでの大工事を終え、数ヶ月ぶりに懐かしの領地へと続く一本道。馬車(と空を飛ぶフィア、地中を進むドリルワーム)の一団を率いて、俺たちはついに帰ってきた。

「やっと帰ってこれましたわ……。やっぱり、この森の香りが一番落ち着きますわね」

 領主としての顔に戻ったリアナが、馬車の窓から目を細めて領地を眺める。だが、その直後、一行に緊張が走った。

「……一ノ瀬様、前方。私の記憶にある『長閑な領主の館』とは明らかに異なる『防衛力スペック』を有する構造物を確認しましたわ」

 エルフの検査官、エレナが魔導測量機を手に絶句している。俺たちの目の前に現れたのは、もはや「庭の囲い」の域を超えた、厚さ3メートル、高さ10メートルに及ぶ『多重防壁たじゅうぼうへき』だった。

「おいおい……なんだありゃ。庭に『稜堡りょうほ』が作られてるぞ。しかもあの石積み、ベルタの奴、魔法で完全に『圧着あっちゃく』させてやがる……!」

 門の前では、エルフの女親方、ベルタが腕を組み、不敵な笑みを浮かべて待ち構えていた。その足元では、キラキラと輝く新入りの「スポット(スライム)」が、石畳をピカピカに掃除している。

「おかえり、所長! それにリアナ様も。留守の間、防犯のためにちょっとだけ庭を『手入れ』しておいたよ!」


今回の「魔改造」ポイント解説

1. 多重防壁: 敵の侵入を遅らせるために、壁を二重、三重に配置した。

2. 稜堡りょうほ: 壁の一部を星型に突き出させた構造。これにより、壁の死角をなくし、どこからでも迎撃が可能になる。

3. 石積み圧着: エルフの魔力で石と石の隙間を分子レベルで結合。大砲の直撃にも耐える強度。

4. 外構の要塞化: 庭園の美しさを保ちつつ、植栽しょくさいの陰に『バリケード』を隠し持つ、機能美の極致。


「ベルタ、お前……最高だ! この『控えひかえかべ』の角度、計算し尽くされてるじゃないか。

 さすがは俺の一番弟子だ。機能美、これこそが土木の真髄だ。

「でしょ? 所長ならわかってくれると思ったよ。……あ、紹介するね。この子はスライムの『スポット』。壁の洗浄と、侵入者の足止め(粘着)をこなす、期待の新人だよ」

スポットが「プルプル」と挨拶するように揺れる。小型ドラゴンも肩から飛び降り、スポットと仲良さそうに火花を散らしている。

「……一ノ瀬様。感心している場合ではありませんわ。リアナ様、見てください。この要塞化した壁のせいで、領主の館が『難攻不落の刑務所』みたいに見えますわよ。……これ、固定資産税の評価額、どうなってしまいますの!?」

 エレナが頭を抱え、リアナは苦笑いしながらも、新しくなった我が家の頑丈さに少しだけ安心したような顔をしていた。


「所長、褒めてくれるのは嬉しいけど、のんびりもしてらんないよ。実は、領地の奥にある『古びた石橋』が、最近の魔物の大移動で崩落しそうなんだ。物流が止まれば、せっかくの領地の経済が死んじまうわ」

ベルタが真剣な顔で図面を広げた。


今回の建築・土木用語解説

外構がいこう: 建物の外側にある構造物(門、塀、庭、駐車場など)の総称。

稜堡りょうほ: 城壁の外側に突き出した五角形の台場。死角を消すための工夫。

• 控えひかえかべ: 壁が倒れないように、垂直に立てて支える補助的なバットレス

• 多重防壁: 複数の壁を設置し、防御を層状にする設計。

• バリケード: 敵の通行を妨げるための障害物。

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