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異世界建築無双《BLUE COLORS》〜BIMとCADが使える俺、美少女領主に雇われ、伝説の職人たちを率いて理想の街を爆速で竣工させる〜  作者: beens
第7章:海底都市浮上編

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第15話:最終工程・アトランティス検問所! さらば伝説の都

「一ノ瀬様! 先ほどの誤送信メッセージを見て、周辺諸国から冒険者や商人の船が数千隻規模で押し寄せていますわ。このままでは都が野次馬で埋め尽くされ、復興どころか略奪の餌食になりますわよ!」

 エレナの警告通り、ドームの外には無数の船影が。通信の力は恐ろしい。伝説の都の「求人広告」は、瞬く間に世界を駆け巡ってしまったらしい。

「……やれやれ、最後の最後でとんでもない置き土産を残しちまったな。ミーナ、この街の主となり、『入国ルール』を決めてくれ。俺たちはそれを物理的に強制する『セキュリティ・ゲート』と『検問所』を突貫で組み上げる!」

 これが、王立魔導建築ギルドから委託された「アトランティス復興プロジェクト」最後の仕事だ。

 俺たちは、ドームのメイン入り口に、巨大な鋼鉄製の『スライディング・ゲート(引戸式門扉)』を設置した。

「ガッツ……じゃなかった、金属蟹ども久しぶりの登場だ! ゲートのレールを水平に敷け。1ミリの歪みが命取りだ。ミーナ、海中の泥をさらって基礎を固めろ!」

 通常の開き戸では、押し寄せる群衆の圧力で突破される恐れがある。だが、横にスライドする引き戸なら、構造的に強固で、開閉範囲を精密にコントロールできる。レールには、小型ドラゴンが吹き出す火で焼き入れを施し、摩耗に強い最強の軌道を作り上げた。

 ゲートの脇には、エレナが設計した『モジュール式検問所』を配置した。これは、あらかじめ地上で組み立てられた部屋を並べるだけで完成する、高度なプレハブ工法だ。

「エレナ、魔導スキャナーを配置しろ。不法な魔法道具や危険物を持ち込もうとする奴らは、ここで一発で弾き出すぞ!」

「了解ですわ。首席検査官の名にかけて、ザル警備などは許しません。……はい、そこの冒険者さん、整列してください!」

「フィア、上空から『進入禁止』の魔導サインを掲げろ。船の『導線どうせん』を一列に整理させるんだ!」

 ハーピーのフィアが空から指示を出し、混乱していた船団が整然と並び始める。

「はいはい、割り込み禁止だよ! 順番を守らない奴は、アトランティスの風で追い返しちゃうからね!」

 数日後。整然と運用される検問所と、強固なゲートによって、アトランティスの秩序は保たれた。ミーナは、立派な税関職員(に志願した元冒険者たち)を従え、都の主としての風格を漂わせている。

「聖様、エレナ様、そして皆様……。この都を、ただの遺跡ではなく、再び『生きた街』にしてくださって、本当にありがとうございました」

瞳に涙を浮かべながら、ミーナがニカッと笑う。

「気にするな。俺たちは依頼された仕事を完遂しただけだ。……さあ、ギルド本部への報告書も書いたし、そろそろ俺たちの『家』に帰るか」

 俺は、腰の道具袋を軽く叩いた。月面から海底まで、あまりにも濃密な工期だった。だが、俺たちの本拠地――あの辺境の領地が、今どうなっているかも気になる。

「ベルタ姐さん、元気にしてるかなぁ。あたしたちがいない間に、勝手に街を要塞に変えてたりして」

フィアが笑いながら、翼を広げる。

「あり得ますわね。彼女の『外構へのこだわり』は、時として一ノ瀬様を超えますから」

 俺たちは、リアナやミーナに見送られながら、久方ぶりの陸路(と空路)で辺境の領地を目指すことにした。


今回の建築・土木用語解説

• スライディング・ゲート: 横にスライドして開閉する門扉。省スペースで、かつ外部からの圧力に強い。

導線どうせん: 人や車(船)が通る経路のこと。検問所では、混乱を防ぐために導線を一本化することが鉄則。

• モジュール工法: 建築物の一部を工場で製作し、現場で組み立てる工法。圧倒的な短工期を実現できる。

• ボラード: 車両などの進入を防ぐために設置される、地面から突き出した短い柱。

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